満開間近の...熊谷桜（クマガイザクラ）

今日は、3.11です。あの日から10年、もう10年、まだ10年。人それぞれに思いが有ると思います。忘れないでいることが大事です。

熊谷市の「気仙沼に熊谷桜を植える会」では、震災の後、被災地の一つである気仙沼市へ「熊谷桜（クマガイザクラ）」の苗を届けて植樹活動してきました。
早咲きで八重桜の「熊谷桜」は、武蔵国熊谷郷（現埼玉県熊谷市）の住人・熊谷直実が一ノ谷の合戦で平山武者所と先陣（早咲き）争いをしたという故事にちなんで名付けられました。
また、気仙沼市は熊谷直実の孫である熊谷直宗を祖とする熊谷党が多く住み「全国で最も熊谷（クマガイ）姓が多いまち」と言われています。
こんな縁から、いわば孫のまちが東日本大震災で被災したのを機に、その早期の復興を願って平成26年(2014年)4月13日に「花の嫁入り」と称して88本の「熊谷桜」の苗木が、気仙沼の被災した人たちのところにお嫁入りしました。
その後「気仙沼に熊谷桜を植える会」を立ち上げ、毎年植樹活動を続けています。１千本（義経千本桜かな...）を目標に、2014年から毎年100本前後の桜を贈っていましたが、昨年は中止、今年も中止、となりました・・・。

そんな折、宮城県気仙沼向洋高校では、震災前に校庭を彩った桜の木々を復活させたいとPTAが中心となって、ソメイヨシノと熊谷桜を30本ずつ植樹することを計画。相談を受けた「気仙沼に熊谷桜を植える会」では、熊谷桜70本(40本は気仙沼市内へ植樹)の苗木を気仙沼向洋高校へ贈りました。
震災10年の今日、気仙沼向洋高の桜復活へ熊谷桜の苗木植樹が行われたようです。