菊花壇展
久しぶりの菊花壇展。手前の菊の鉢は、晴れていたら良い香りがするけれど、雨だったので香りはわからなかった。
一株の菊の何をどうしたらこうなるのか、全くわからないけれど、何度見ても見事だ。
菊花壇展の会場は日本庭園。
レストランの前に置かれていた、懸崖造りの鉢。
野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿らしい。野生の野菊は本当にこういうふうに咲くのかな?
菊花壇展では近くに寄ることができないので、もっと近くで観察したらよかったかも。
大菊花壇(おおぎくかだん)
作り始めは1884年(明治17年)
間違えて、展示のラストから見始めてしまった。
大きく花壇というのは、花の美しさを近くで観賞するのもいいけれど、基本的には少し距離のあるところから、黄色、白、紅の三色が並ぶ様子を楽しむものらしい。
全部似たような花なんだけど、よく見ると微妙な差異を楽しむこともできる。
この花の色が一番気に入った。名前も良い。
懸崖造り花壇（けんがいづくりかだん）
一本の小菊がこんなに育つのが本当に不思議だ。
一番大きな鉢で何輪咲いているんだろう?
枯木の台を使っているのも見どころの一つらしい。
ここなら苑内でいくらでも枯木を調達できそう。
伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇
伊勢菊
三重県あたりで発達した菊
嵯峨菊
花自体は小さいけれど、花びらが真っ直ぐ立ち上がる面白い花の形をしている。
丁子菊
菊の節句の被せ綿をさせたくなるのは断然これ。
赤とオレンジのグラデーションの花は、普通の花壇にあってもよさそう。
丁子菊が一番可愛い。アネモネ咲きと呼ばれるらしい。
大作り花壇
今年は酷暑の影響で小ぶりになったので、例年は3つだけれど、今年は5つ並べたらしい。
小ぶり…?
どう見ても大きい。
たった一株の菊を、こんなふうに仕立てることができるのが、本当に不思議だ。
江戸菊花壇
江戸時代から作られていた形式の菊花壇。
菊が皇室の紋章に定められたのは明治元年らしい。すごく最近のことだったんだな。
たぶん、諸外国の王室と付き合う必要性が出てきたので、そういうものも決める必要性に迫られたんだろう。国旗と同じだ。国旗が制定されたのは明治3年だけど。
花の特徴を観賞しやすい形式だと思う。
菊って最初は黄色ばっかりだったのかな?
雑草の花も黄色が多いし、そうなのかも。
嵯峨菊をゴージャスにした感じ。
色も名前も綺麗。
咲ききっていなかったのが残念だったけれど、色が好きそうな感じだった。
この花の丸っこい感じが好き。
かわいい。
一文字菊（いちもんじきく）、管物菊（くだものぎく）花壇
初めて見たときから、そんなエリザベスカラーみたいな支えを使わなきゃ花の形を保てないなら、もっと小さく仕立てればいいのにと思っている。
この花の色のニュアンスは素敵だ。
肥後菊花壇
どうしてこんな地味な花壇をと思うけれど、明治維新の立役者たちやその後に権力を握ったのが、南の肥後あたりの連中だったからだろう。
園芸は武士の良い副業だったし、土に触るとセロトニンも出るし、まあ良い趣味ではある。
大菊花壇に戻ってきた。
花散里は夕霧の養育を請け負った、光源氏の妻の一人。
天鼓
近くで見てはじめて気付くことのできる、グラデーションが素晴らしい。
路地花壇
メインの路地花壇は2つだけど、あちこちに菊の鉢が設えてあった。
路地花壇
素晴らしい古典菊の数々、見せて戴きありがとうございます😊
20年程前の記憶が蘇り、思い出と一緒に見させて戴きました。
この夏の猛暑、熟練の職員さんにも難しかったのですね。
それでも、見事に咲かせて、流石ですね。
見せて戴き、ありがとうございました。
素敵なみどりのまとめでした😊
📎させてくださいね。