どうやら街には 折れてひしゃげた三角コーン があり過ぎるようだ。
サンプルが溜まりすぎた。後はカテゴライズし、こうしてアルバムに整理していくのが、ボクのいつものやり方👍
一家に一冊あると便利。路上三角コーン鑑賞ガイドに持ってこい‼️
まずは、軽くナナメってる三角コーン から。
新宿バッティングセンター駐車場にて。
テープで補強してあって、わりと丁寧な扱い。歌舞伎町という乱暴な土地柄に、似つかわしくなく。
このナナメ型を「リーン」と名付けるところから始めたい。
そう、マイケル・ジャクソン が スムーズ・クリミナル で世界を驚かせた、あのマジックへのリスペクトからである。
さっきのはわりとバックリ割れてたでしょ、割れてるとこがパカッてする。
これは陥没なの。割れてる方に、凹んでリーン。
これがボクはいちばん好き。あんま酷いのは悲しくなるから。
でもこれが地獄への、最初の一歩なのだが、、、
これなんか完全にマイケルと同じ角度。
あれもビックリしたけどねー、ネット社会ってつまんないね。ググるとリーンのからくり、すぐ出てくる。
これもバックリ・リーン。
そして、東京女子医科大学。
三角コーンって道路工事のアイテム出身だから、工事仲間とわりといっしょに見かける。
これはなんて名前なのかしら。ガッツリ車を止めたい時の、鉄製の横長の三角。
両隣のコーンも含めてぜんぶが、ブッ壊れてる、いい光景。
で、そんなにガッツリ止めなくていい時は、三角コーンにバーを掛けて、安く済ませるのだが、、、
いかんせん、プラッチック。強度は劣る、このザマだ。
もうね、こんな光景を街で見かけちゃったら、、、
連帯責任って、イヤな言葉を思い出すが、、、これは自由の問題だ。
折れてひしゃげて打ち捨てられた三角コーンはノーマーク、逆説的に自由なシンボルとして、くすんだ輝きを静かに放つ。
のに、こうして拘束具で固定され、それが折れてひしゃげているのを見ると、、、
何重もの責め苦を見る思い。江戸時代とかの刑罰へとタイムスリップ。
もう完全に粉砕してんのに、壁に寄りかかってなんとかキープしてるのは涙ぐましいばかり、、、
壁の向こうへと、すり抜けて行く人など、いないというのに。
で、お次はこのタイプ。リーンのようにはナナメってない。
根元はしっかり元気に立っているが、割れている、リーンよりも激しく割れているという、スタチュータイプ。
ちょっと見づらいですけど、斬新な彫刻ばりに割れている。彫り込まれてると言いたいくらい。
これは割れ方が百花繚乱で、鑑賞しがいがある。まさに路上の華。徒花だが、、、
震災後すぐ石巻に行って、石ノ森章太郎先生の記念館が中洲にあるんだが、ぜんぶ津波にやられてて、記念館以外は何にもなくなってんの。
パチンコ屋があったみたいで、そのマスコットの自由の女神だけが、このコーンのようにボロボロになって、かしいで立ってたのよ。
いやほんと、自分の人生であんな 猿の惑星のラストシーン みたいな場面に出くわすとは、、、
交通事故の現場にジュースが備えてあるように、、、
美味しい牛乳のレクイエム。
草原で割れる。
花と共に割れる。
草ってわんぱく。完全に中に入り込んじゃってるの。
もう樹木葬ですね。
歌舞伎の隈取りのようなオシャレスリット入り。
この最初に刻んだ軽度のヒビ割れが、経年劣化やアクシデンタルな衝突により、どんな模様を描いていくか、、、
それは三角コーンにもわからない。
根元が割れてしまえばもはや、リーンでパカッと、次の段階へと進む準備。
そう、三角コーンの破損は、幾度かのシーンを駆け抜けていくだろう、、、
左から2番目が最古参。パッチワーク状に、飛び飛びの破損が謎。
ピーラーで剥いたようなバックリ。
で、次に、ミルフィーユタイプ の考察に移る。
黒いゴムが2枚重ねてあるのは、重しである。コーンは軽いので強風で飛ぶ。
黒いゴム1枚では足りないのだ。
手前のは倒れてしまったスリットスタチュー(ゴムの重しがないゆえか)。
奥のに注目してほしい。コーン自体が二枚重ねになっているのがわかるだろうか❓
破損したコーンの上に、無傷のコーンを重ねる、、、それをミルフィーユタイプと呼ぶ。
ちなみにこれがコーンの辿る末路、最終形態。リーンに始まり、スタチューとなり、熱波に耐え、風雨に晒され、自動車事故‼️など深刻なアクシデントは稀だとしても、つまらない酔っ払いに蹴られただけで簡単に、損傷に損傷を重ね、、、
ゆきつく姿が首ちょんぱ。
の、三角首(コーン部)はどっかへ行ってしまい、路上に残るのがこの底辺リング。
天使の輪があるならば、これを ヘルリング と呼びたい。
👸ちなみに第3弾は オール首ちょんぱ大会 を予定している。お楽し耳👂
で、新品と交換される時、その散々な姿となったお古をね、捨てないで重ねるの。ツーは。
捨てる手間を省きつつ、重ねることで強度を得る。
手前は三層ミルフィーユですが、無傷のコーンの上から、さっきのヘルリングを被せてあるの、わかる❓
奥のはコーンの頭部をふたつ、重ねて被せてある。
重ねすぎて高くなっちゃってる。
均等に重ねればいいのに、、、
そうして出来たミルフィーユスタチューが、さらに年月を重ねて劣化して、なんだか分からなくなる現象が、脱皮である。
これは2枚程、被ったコーンの殻をやぶり捨てたように見えるが、何かに変体するわけでない。
そして本体のコーンにも、うっすらスリットが入りかけている、、、
その下はもう、何もない。
被せたコーンはボロボロに、覗ける本体も焼け褪せて、共倒れは近い。
まさに次の新品三角コーンの、予約受付中なのである。
重なり合ってドブに転落。
三角コーン心中。
三角コーンって家庭ゴミに出せるんでしょうかね❓
どうしようもないから、重ねてまとめてとりあえず置いてある、こんな光景、よく見るフィーユ。
話は変わって、反対側でリニアモーターカーの工事が進む、ここはさがみはら、橋本駅前。
イオンが出来て開けたが、昔、ここ駄菓子屋があったのよ。ゴンベっつー。
駐車場などで雑多なこのエリアの四隅に立ってるこの4本の三角コーンが、守り神のようにどれも神妙。
穴あきスタチュー。
奥はミルフィーユで、この手前の、テープぐるぐる巻き‼️
このヴィンテージ感を醸し出すのが、ビニールテープでぐるぐる巻きに補強された ボンテージタイプ。
三角コーンこそが最底辺の社会的弱者なのではないか、、、
ハプニングアート寸前に緊縛され、晒される、、、
これに何か意味があるとするならば、、、
よっぽどここに駐車されたくない、オーナーの強い意志くらいだろう。
ビニールテープって、量、多いよね。ちょっとだけいるから買うけど、あと使い道ないよね。
それをぜんぶ巻いてみました👍
でも、これやった人の苛立ちも、理解できるわ。三角コーンって、買っても買ってもすぐ割れる‼️
こんだけぐるぐるしたら、もう、安心👍 こういう三角コーン売ればいいのに。
四つ並んでいるものにはすべて、ビートルズを感じてしまう、、、
そして大抵、ジョン・レノンがいる。左端だ。
ジョンの死後20年はその喩えでよかったのだが、、、いまやジョージもいないのだから、、、
次は先端、最先端である。三角の頂点だけがスパっと、持っていかれたミステリアスタイプ。
なぜ、そこがもげるのか❓
かまいたちにでもやられたのか、、、
欠けた頭に、落ちてた手ぶくろをはめてあげる、この優しさ、、、
この切断面の美しさはどうだろう。
どうしたら、あんなに、キレイに、まん丸く、カットできるのか、、、
ゴッドハンド=マス大山(空手バカ一代)が、手刀の水平打ちでコーラびんの口をスパっていったのが、最も近い喩え(世代限定)、、、
そんなことよりさー、そもそも、この頭部は要るのだろうか❓
というコペルニクス的発想が、三角コーン業界を激震させた、、、
割れた頭部に鎖ぐるぐる巻き。夜だったから余計に怖い。
もう最近の夏の暑さ、ハンパないじゃん。コーンはずっとお外にいるから、中に熱が籠る。それ、コーンの体にも、ぜったい良くない‼️
く、く、く、草が、、、あのコーンの中、モジャモジャ‼️ 夜だったから余計に怖い。
これが注目‼️ 最新鋭のコーンなのである‼️
あんまり破損するから、プラチック増量で厚みを増し、頭部を敢えて、開けて放熱。
これで経年劣化が激減したはず。まともな工事現場ではもう、このオープンヘッドコーンしか使ってないから。
で、頭が開いてると、そこに丸いオプションパーツが着けられる利点が生まれる。
たとえばライト。夜、ピカピカ光って、危険を知らせることも可能。
そんな知恵がなかった昔、三角コーン自体に電飾を仕込んでた時代の遺物がこれだと思われる。
その頭には、予想外の様々なものが取り付けられる、、、
白旗とか。
脳天に杭打ちされ、土地に縛られ、埋もれる三角コーン。
どうしてもここから動かしたくなかった模様。
で、トップの対極にあるのがボトム。
お腹だけぱっくりの パックマン・バージョン も、おはなししてるみたいでカワイイ。
ここ、交番の横。おまわりさんの三角コーン、お腹でちゃった太👍
パックマンなんて書くとカワイイが、、、カワイくない言い方を敢えてするならば、、、
これはジャパニーズ伝統の切腹= ハラキリ・スタイルでもある。
この三角コーンって、諸外国にもあるのかしら、、、
あと、やたら規格外のデカいコーンもあるよね。
あの黒いゴムが、あそこで止まっちゃうサイズ。ブックオフにて。
破損したパーツで、工作しちゃった改造三角コーン。
たぶん、ミニ四駆で育った世代。
そろそろおしまいです。
優雅にリーンを決めてたマイケルの、その後の人生のような末路を、三角コーンも辿る。
ヒートアイランド現象のもたらす熱波、大型化する台風の豪雨に強風、高齢化社会の多発する車の急発進、サッカーブームでムダに強化された酔っ払いのキック力、、、
三角コーンの置かれた環境は厳しくなる一方、、、
折れてひしゃげて路上に見捨てられ(ボクに写真を撮られ、好き勝手言われ)、、、
プラゴミを削減‼️ とかさ、、、
三角コーンなんかプラチックの塊。プラ100パーセントでしょ❓
もう、環境問題よ。街のそこら中に放置されて、、、
木とか紙の三角コーン、誰か作んないと、、、
しかし、都市では今日も、人生という戦いに疲れた 三角コーン が静かに、のたれ死んでいくのだった、、、
太陽に吠えろ、松田優作=ジーパン刑事殉職シーンのように、、、
なんじゃ、こりゃっ‼️ ~完~