我が家の帝王のようなニシキマツの植え替えを行いました。松を植え替える時に気になるのが菌根菌です。どうかな〜?
樹高50cmほどのニシキマツです。持ち上げるだけでも筋トレ💪
裏から見たところ。こちらの方が幹がスッキリ見えてかっこいいので、こちらを「正面」にします。盆栽では「正面」をどうするか考えるのが一つの楽しみで、ぐるりから見て、あーでもないこーでもないと悩みます(。-`ω´-)ンー
木を鉢から抜く時はこの草抜き道具⬅️を愛用しています。➡️のように鉢の縁に刃先を入れて抉っていくと木が抜けやすくなるのです。
幹を持って引っこ抜くのはNG🈲木を傷めますし、ニシキマツでは板状の分厚い樹皮がパキッと割れて泣くことに😭
鉢を地面にトントン当てるのもNG🈲鉢が割れて泣きます🥲
盆栽は浅い鉢に大きな木を植えているので、鉢底から針金を回して固定しています。これを切ります。
はい、抜けましたε-(´∀`; )フゥ
松の場合、ここでよく根を観察しましょう👀白くなっていますね。これは菌根、つまり菌根菌が松の根と共生している証拠で、こうなっていると一安心です☺️
「菌根菌」とは、菌根を作って植物と共生する菌類です。 土壌中の糸状菌が、植物の根の表面または内部に着生したものを菌根と言います。マツ類は代表的な菌根性樹種で、その吸収根のほとんどは菌根化し、土壌養分の吸収は事実上すべて菌根菌を介して行っています。菌根菌は、土壌中に張り巡らした菌糸から、主にリン酸や窒素を吸収して宿主植物に供給し、 代わりにエネルギー源として植物が光合成により生産した炭素化合物を得ます。 ウィンウィンの関係ですね。多くの菌根菌は共生植物に対し明確な成長促進効果があり、菌根菌を取り除いた土壌で栽培した植物は生育が悪くなることが知られています。森林で発生する地上性キノコは、多くが菌根菌で、マツタケ、アミタケ、ショウロは全部そうです。これらの例は宿主がすべてマツですが、他の樹種でも菌根を形成するものは多数あるそうです(ネット情報から改変)
鉢の準備です。ネットを固定。さらに、木を固定するための針金をセットします。
鉢底には粒の大きい軽石を多くして水はけを良くしましょう。鉢の内側が白くなっていて菌根菌が沢山いそうですが、古い根の白い部分を切り離して置いておくことにします(右上)。菌根菌補充のためです。菌根菌は植物に栄養を供給して生長を促すだけでなく、病原菌の侵入を防御する働きもしている可能性が高いようです。農薬代わりに使えるかも。まさにSDGs👍
根を3分の1ほど切り捨て、木の根元が鉢の縁より高くなるように植え付けて、針金でしっかり固定、水をたっぷりやったら完了です。お疲れ様でした〜😄
にしても、腰イッタ(>_<)
松も立派ですね!