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栗の木は大きく成長する立派な樹木で、おいしい果実の収穫も期待できます。このページでは、自宅のお庭で栗を育ててみたい方向けに、栗の育て方を解説しています。栗の剪定や気をつける害虫、花言葉まで記載しているので、ご参照ください。
クリはブナ科クリ属の植物です。「桃栗三年~」と言われるように、栗は柿ほどは収穫までに時間はかからず、植え付けから2年後から収穫ができるようになります。
栗は比較的場所を選ばず栽培ができる植物と言え、やせ地でも育ちます。大きなスペースがなくても、剪定をして樹形をコンパクトにすることができるため、栗は初心者の方でも挑戦しやすいです。
雄花はブラシの木の花のようで、垂れ下がって美しく、香りも楽しめます。栗の花期は6月です。
栗の果実は食べることができます。イガ(殻斗)のなかに茶色い果実があり、自然とイがが割れ中から果実がでます。
栗は日当たりを好みます。明るい場所を選びましょう。地植え、鉢植えどちらも可能ですが、より収穫を楽しみたい方は地植えをおすすめします。剪定、収穫など人が入って作業をするスペース、枝を伸ばすスペースをあらかじめ考えて植え付けてください。
栗はじめっとした土は好みません。水はけのよい土、水持ちのよい土をお選びください。地植えの場合は、よほど水はけが悪い場所以外であれば、
鉢植えの場合は、市販の果樹の用土でも育てることができます。土を作る場合は、赤玉土、腐葉土を7:3の割合で混ぜましょう。
地植えで栗を育てる場合は、水やりはとくに必要ありません。ただし、日照りが続き、外気温も高いときは水やりをしてください。
鉢植えで栗を育てる場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えましょう。ただし、水を与えすぎると根腐れを起こして栗が傷むことがあります。水やりは、鉢底から水が少量でるくらいにして、与えすぎないようにして、水分過多にならないようにしましょう。
栗を地植えで育てている方は、2月と収穫後のお礼肥として10月に有機肥料か即効性のある化成肥料を与えてください。鉢植えで栗を育てている方は、2月、5月、10月に肥料を与えます。
大きな果実をたくさん収穫したい場合は、肥料をしっかりと与えることをおすすめします。
栗の植え付けは12月から2月が適しています。寒い時期に植え付けをしましょう。
地植えであれば、一度植え付けをしたらその場所でずっと育てることができます。鉢植えの場合は栗の成長によって根も伸び、鉢が窮屈になることもあります。成長に応じて鉢の大きさも変える必要があるので、2年に1回のタイミングで植え替えをしてください。
栗は剪定をしなくても収穫は可能です。しかし、栗がどんどんと大きくなるため、12月から2月に剪定をしましょう。剪定用ノコギリやハサミを使用して剪定します。1年目の剪定は新しい枝の先端を剪定します。切りすぎないようにしましょう。それ以降は、内側に伸びた枝、重なった枝、不要な枝、傷んだ枝などを探して剪定をしてください。
剪定をすることで必要な栄養が果実にしっかりと行き届くため、より多くの果実の収穫が期待できます。
栗の収穫時期は、夏の終わりから冬の始まりで、だいたい8月下旬から11月です。軍手やトングを使って収穫します。栗の果実は自然に落下してイガが割れます。なかから茶色の果実を取り出してください。
栗で注意する虫は、クリミガ、カイガラムシ、アブラムシ、カミキリムシです。クリミガは栗ならではの害虫で、果実の食害にあいます。薬剤などを使用して害虫対策をしましょう。
栗は、胴枯病にかかるおそれがあります。進行すると栗の枝や幹がひび割れ、最終的には枯れます。しかし、それ以外は特に病気の心配はありません。比較的育てやすいです。
栗の花言葉は「贅沢」、「私に対して公平であれ」です。
イガが怖い印象がありますが、中の果実が食べられることから、「私に対して公平であれ」となったのでしょう。
栗は大きく成長する植物ですが初心者の方でも育てやすい木で、地植えであれば水やりも不要です。栗は丈夫で、比較的やせ地でも育ち、病気も少ないのでぜひ栗を庭で育ててみておいしい栗を収穫しませんか。
立派に成長すると、シンボルツリーにもなりますよ。
GreenSnap編集部