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全世界に300種類以上存在すると言われているマタタビは、猫にとってはお酒のような陶酔感を覚える植物として知られています。一説によるとマタタビの実を食べた旅人は、疲れが吹き飛んでまた旅路につけると言われたことに名前の由来があるとされ、人間にもある種の”酔い”を与えた植物です。
互生しているマタタビの葉は卵〜広卵形をしており、ギザギザした鋸歯をもつのが特徴です。開花期の間に葉の表皮を白くするのは、虫の目を引くためであると言われています。
一般的にマタタビと言われると、猫が夢中になってすり寄る姿を想像するものですが、はっきりとした理由は解明されていないのが実情です。
諸説ありますが、マタタビに含まれる「マタタビラクトン」や「アクチニジン」といった成分に媚薬のような働きがあるとされています。街でよく見かける野良猫も土を掘り起こしてまでマタタビの根をかじることがあるため、頭から否定はできません。
マタタビが過度に猫の体内に入ると、中枢神経麻痺など危険な症状に見舞われるリスクがあります。人間の子供にお酒をあたえないように、幼少期の飼い猫に対してもマタタビをあたえないようにするのがベストな選択です。
10月頃に収穫期を迎えるマタタビの実には、冷え性や疲労感の回復といった日常の疲れを始め、神経痛なども慢性的な症状を緩和する働きがあります。
その効果は古くから知れ渡っており、平安時代に鎮痛・滋養強壮の妙薬として利用されていたようです。そのままでは辛味が強いため味噌漬けや塩漬けにして頂きましょう。
マタタビの新芽や葉も実と同じく鎮静作用に優れているため、すりつぶしてお茶やサラダにして飲食するのがおすすめです。
マタタビの花言葉は『夢見る心』『晴れやかな魅力』です。
猫を夢心地にさせるマタタビを象徴した花言葉となっていました。
GreenSnap編集部