ヌスビトハギとは?
ヌスビトハギは北米を原産とする、マメ科ヌスビトハギ属の多年草です。
大きいもので1mにもなる比較的背の高い草花として知られています。花穂が草丈の半分を占めるため、開花期には数多くの花を連ねる草花です。
「盗人萩」という特徴的な名前は、古来より木造家屋の多い日本特有の泥棒事情が関係していると言われています。
木の床板が軋んで音を出さないように、盗人らは重心のかかりやすい母指球を避けた足の外側で歩行したそうです。
その足跡と形状が似ている果実をつけることから、ヌスビトハギと呼ばれるようになりました。
ヌスビトハギの花や葉の特徴
ヌスビトハギは7〜9月にかけて、細長く伸びた花序から小さい花を咲かせる植物です。花びらひとつひとつは3〜4mmと小さいものの、草丈の半分を占める細長い花序にびっしりと花をつけるため離れていてもよく目につきます。
ヌスビトハギの葉は長さ4〜6cmほどの卵形〜長卵形で、ギザギザした鋸歯は存在しません。
ヌスビトハギの節果は”ひっつき虫”?
小さい頃に草むらを駆け回ったら、ズボンにたくさんの”ひっつき虫”がついていた経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
これはヌスビトハギはが開花期前後につける房で「節果(種子が2つあるもの)」と呼ばれています。節果の表面にあるカギ状の毛によって動物にくっつき種子を運んでもらう、したたかな生存戦略の証です。
アレチヌスビトハギとの違いは?その見分け方とは?
ヌスビトハギはアレチヌスビトハギと似た特徴をもつものの、以下の点で見分けられます。
- 葉裏の毛量:ヌスビトハギ < アレチヌスビトハギ
- 花の大きさ:ヌスビトハギ < アレチヌスビトハギ
- 豆果の数:ヌスビトハギ(2つ) < アレチヌスビトハギ(5つ)
ヌスビトハギの駆除は難しい?
ヌスビトハギは太い地下茎をもっているため、地上部を刈り取っただけではすぐに再生してしまいます。除草剤での駆除が一般的とされているものの、地下に生えている茎をすべて見つけ出す作業は困難を極めるため、完全な駆除は望めないとされています。
ヌスビトハギの花言葉
ヌスビトハギの花言葉は『略奪愛』です。
狙った獲物は逃さない「盗人萩」にぴったりな花言葉となっています。
ヌスビトハギは生命力のつよい草花
ヌスビトハギは繁殖に動物という物理的な力を借りる面白い草花です。土地をを盗人のように奪い取ってしまう剛健さは、大事な植物のあるお庭にとって致命傷になりかねません。お庭付近で見かけるようなことがあれば、すぐに駆除することをおすすめします。
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GreenSnap編集部
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