ギンリョウソウは木々が生い茂る山中に生息する植物です。現代の生活圏ではまず見られないことや、植物らしからぬ特徴的な見た目から、ちょっとだけ背筋が寒くなるような異名をもっています。
今回はギンリョウソウについて、生育環境やその特徴、花言葉までご紹介します。
ギンリョウソウとは?
ギンリョウソウは東アジアを原産とする、ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草です。
目を凝らさないとわからない山の薄暗いところに自生するうえ、草丈10〜15cmと小さいことから”普通の植物”であれば目立つことはありません。
しかしギンリョウソウの株は根以外すべて真っ白です。一般にイメージされるであろう植物の緑は欠片も存在しないため、一見きのこのようにも見えてしまいます。
今と違い照明技術も発達していない時代、暗い山中で目撃されるギンリョウソウを「幽霊茸」と呼んだ人々の気持ちが透けて見えるようです。
ギンリョウソウをはじめとする「腐生植物」とは?菌なしでは生きられない?
ギンリョウソウの特徴的な見た目は、この植物が「腐生植物」であることに起因しています。
腐生植物は根に住まわせた菌根菌の出す菌糸から栄養をもらう植物です。つまり植物の生長に必要な栄養素のほとんどを菌からの供給のみで補えることを意味します。
『光合成不要→葉緑体不要→葉は退化・緑がない』という流れの末に生まれたギンリョウソウは菌なしでは生きられない、逆に言うと菌と共生できればどんな環境でも生き抜けるといった、なんとも面白い進化を遂げた植物です。
ギンリョウソウは栽培できる?
ギンリョウソウが自生するような環境は栄養や日照条件だけでなく、菌類の繁殖を支える生態系あってこそ成り立つものです。どんなに手入れされたお庭や鉢でも、限られた環境下であることには変わりないため、栽培は難しいと言わざるを得ません。
ギンリョウソウの花の特徴
ギンリョウソウは5〜7月にかけて、青い雌しべに黄色い雄しべをもつ白い花を咲かせます。シャクジョウソウに形の似た花は数cmと小さいものの、草木の多い山中では目をこらせば比較的見つかりやすい部類です。
5〜7月以外は地上部はなく根っこのみとなるため、ギンリョウソウを目視で発見することはまず不可能になります。
ギンリョウソウの花言葉
ギンリョウソウの花言葉は『そっと見守る』『はにかむ』です。
一年でわずか1〜2ヶ月間のみ地面に顔を出すギンリョウソウは、まるで霊となった先祖が子孫を見守っているかのようですね。
ギンリョウソウは物珍しい植物
ギンリョウソウは植物の形を模した工芸品のような、不思議な美しさをもつ植物です。山を散策するときに見かけられると嬉しいですね。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
植物好きが集まるスマホアプリ
GreenSnap(グリーンスナップ)は、お部屋や庭で育てている植物、外出先で見つけた気になるお花などの写真を撮影して、気軽に共有したり植物アルバムを作ることができるサービスです。