ダンコウバイは本州以南の山地や落葉樹林に広く分布する植物です。秋の訪れとともに鮮やかに色づく葉が注目を集めますが、お料理シーンで見られるとある道具にダンコウバイの木材が使われているなど、じつは私たちに身近な存在でもあります。
今回はダンコウバイについて、歴史的背景から似た花の見分け方、花言葉までご紹介します。
ダンコウバイとは?
ダンコウバイは東アジアを原産とする、クスノキ科クロモジ属の落葉小高木です。高さ4〜8mと比較的大型ながら強健な性質をもつため、維持管理のしやすい樹木として知られています。
見事に黄葉するダンコウバイは観賞にあつらえ向きな一方、木自体も幅広い用途で使用される汎用性の高さも魅力的です。木材は家の建材や木細工に使われたり、秋につける実から採れる「冬柏油」という種子油は、ほのかに香る整髪料として活躍していました。
ダンコウバイの花や葉の特徴、紅葉狩りの原点は”黄葉”?
ダンコウバイは3〜4月にかけて球状の花を咲かせる植物です。花自体は直径1.5〜2cmほどと小さいものの、複数の花を群生させるため離れていても目につきます。
3裂した葉先をもつダンコウバイの葉は長さ8〜12cm、幅5〜10cmと卵型をしており、秋に黄色く色づきます。
歴史的には中国の唐王朝において、黄色は皇帝の権威を象徴する特別な色でした。そのため唐風文化の色濃い奈良時代以前は黄葉が秋の象徴とされていたようです。やがて国風文化の興隆とともに紅葉に美意識が移っていったと言われています。
ダンコウバイに似た花は?その見分け方とは?
ダンコウバイの花は同じクスノキ科クロモジ属であるアブラチャンと似た特徴をもつものの、以下の点で見分けられます。
- 花柄にある絹毛の有無:ダンコウバイ(あり)、アブラチャン(なし)
- 花序下部の花柄の有無:ダンコウバイ(なし)、アブラチャン(あり)
- 葉芽の形状:ダンコウバイ(ふっくらとしている)、アブラチャン(ツンと尖っている)
ダンコウバイの簡単な栽培方法
- 栽培環境:日当たりと風通しのよい場所で栽培する
- 水やり:表土が乾いたら鉢底から水があふれるくらいたっぷりと水やりする
- 用土:一般的な草花用培養土を使用する
- 肥料:元肥・寒肥として完熟堆肥を施す
- 植え付け:10〜翌2月に行う
- 増やし方:秋に挿し木で増やせる
ダンコウバイの花言葉
ダンコウバイの花言葉は『永遠にあなたのもの』です。
華やかに一帯を彩る黄葉は、いつまでも眺めていたくなるような艶やかさを宿しています。
ダンコウバイは秋の訪れを感じさせてくれる
ダンコウバイは「壇香梅」の名の通りにほどよく香る花と黄葉する葉をもつ、視覚と嗅覚両方で味わえる植物です。
春には香る花を、秋にはまばゆいばかりの黄葉を見せるダンコウバイとともに、季節の移ろいを楽しみましょう。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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