空に向かって一直線に茎を伸ばすメハジキは、私たちが日常的に見られる草花のひとつです。
直立性でなおかつ背が比較的高いため、全体的にスラッとした印象を受けます。残念なことに今となってはあまり馴染みのないメハジキですが、かつては人々の生活を陰で支えていた功労者であったことはあまり知られていません。
今回はメハジキについて、花の特徴や漢方としての効能、花言葉までご紹介します。
メハジキ(ヤクモソウ)とは?子どもたちの”遊び”が名前の由来?
メハジキは東アジアを原産とする、シソ科メハジキ属の1年草または越年草です。
全国各地に広く分布しており、強健な性質から道端や荒れ地など劣悪な環境でも育つ草花です。大きいもので草丈1m50cmにもなるやや大型の草花として知られています。
メハジキは昔の子どもたちにとってみれば貴重な”遊び道具”そのものです。切り取ったメハジキの茎を上まぶたと下まぶたで挟んでから、まばたきの力で遠くに飛ばし距離を競いました。「目弾き」と呼ばれたこの遊びが、姿かたちを変えて後世の私たちに植物の名前として広まっています。
メハジキ(ヤクモソウ)の花や葉の特徴
メハジキは7〜9月にかけて長く直立した茎先から鮮やかな紅紫色の花を咲かせる草花です。唇形の花ひとつひとつは小ぶりで目立たないものの、1つの花序から8〜15輪と多く花をつけるため、ちょっとした存在感を放ちます。
メハジキの葉は広げた手のひらのような掌状葉で、葉先が3つに分かれているのが特徴です。
メハジキ(ヤクモソウ)は漢方に使われている?その効能とは?
丈夫で大きく育つ性質にあやかり、メハジキは古くから漢方として利用されてきた歴史のある草花です。
かつては開花期の間に刈り取った地上部を乾燥させたものを処方していました。めまいや貧血といった血液循環全般の改善が期待でき、出血の激しい産後の女性に対してはとく優れた効能を発揮します。
まさに“母親に有益”であるメハジキが、益母草(ヤクモソウ)と称されることがあるのはこのためです。
メハジキ(ヤクモソウ)の簡単な栽培方法
- 栽培環境:日当たりと風通しのよい場所で栽培する
- 水やり:表土が乾いたら鉢底から水があふれるくらいたっぷりと水やりする
- 用土:一般的な草花用培養土を使用する
- 肥料:施さずとも元気に生育する
- 種まき:4〜6月の春植えか、9〜10月の秋植えが可能
- 増やし方:種まきや実生で増やせる
メハジキ(ヤクモソウ)の花言葉
メハジキの花言葉は『よき願い』『心は優しい』『現実逃避』『憎悪』です。
恵まれた環境でなくとも育ち薬草として人を助けつつも、ネガティヴな側面を持ち合わせているという、どこか人間味を感じさせる花言葉となっています。
メハジキ(ヤクモソウ)は人間と関わりの深い草花
メハジキはかつて先人たちと蜜月な関係にあった草花です。苦しい出産に挑む母親に寄り添ってきたメハジキは、人間にとって頼もしい相棒だったのかもしれませんね。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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