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ノアザミはアザミの一種です。アザミは日本のあちこちで見られますが、なかでもノアザミはとても多く、とても身近な植物です。このページではノアザミについて解説しています。なぜ見た目がチクチクしているのか、花の特徴や葉の特徴、食べられるのかもまとめましたので、ご参照ください。
ノアザミはキク科アザミ属の植物で、日本のいたるところで自生をしています。道端、河川敷、空き地、山野、草原でよく見られ、繁殖力が強いため、雑草として扱われることが多いです。
アザミのなかでもノアザミは一番多くみられる植物で、種類がとても多く交雑もあることから見分けることは困難です。
蜜源にもなるため、虫が集まることがあります。
ノアザミの花期は5月から8月と花期が長い特徴があり、環境や個体によっては秋まで咲くこともあります。ノアザミの花の色の多くはピンクですが、淡い紫の花を持つものや白色のものもあります。白のノアザミはやや珍しいとされています。
ノアザミの花の最大の特徴はチクチクとした見た目と言えるでしょう。一見、千日紅やアカツメクサのようにも見えますが、ノアザミの花はトゲトゲしていて1つ1つが細かくなっています。なぜこのような見た目なのかというと、ノアザミが筒状花の集まりだからです。
キク科の花の多くは、中心にクシャクシャとした筒状花を持ちます。ノアザミは筒状花がかたまってできた花なため、花弁が細く見た目がチクチクとしています。
ノアザミの葉は2種類あります。1つが根生葉(こんせいよう)というもので、根の近くから生える葉のことです。地中の根から生えているようにも見えます。根生葉はノアザミの花が開花しても落ちずに残ります。
もう1つ、茎葉というものがあります。こちらは茎の途中から生える葉のことで、葉のつけ根を抱くようにして生えるのが特徴です。
このように2種類の葉があるのがノアザミの特徴といってもよいでしょう。葉にはトゲがあり、たんぽぽの葉のようにノアザミの葉にも深い切れ込みが見られます。
ノアザミは、花が終わると同じキク科のたんぽぽのように綿毛をつけ、タネを風に乗せて飛ばします。
ノアザミの葉や花は食用にすることができ、天ぷらにして楽しまれることがあります。トゲが気になるかと思いますが、熱が通ることで気にならなくなりますよ。天ぷら以外にも和え物にすることもあります。
ノアザミの味はやや苦みがありますが、臭みがなく食べやすい野草です。
また葉や茎を乾燥させて薬用することもあります。利尿作用や、消炎作用が期待され、さらに、腫物にもよく、催眠効果も期待できると言われています。
ノアザミの花言葉は「触れないで」、「独立」です。
花がチクチクとしていて、さらに葉にも細かなトゲがあることからこのような花言葉になったと考えられます。
ノアザミは「触れないで」という花言葉のように、チクチクとした見た目が特徴ですが、食用も可能です。花が終わると綿毛をつけるので、見た目の変化も楽しめます。お庭などに入り込んだ場合は、ぜひ観察してみませんか。
GreenSnap編集部