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多くの植物について被害を起こすコナカイガラムシはどんな特徴の虫なのか、なぜ発生するのか、駆除方法はあるのか、まとめてみました。
コナカイガラムシに悩まされている人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
コナカイガラムシは植物がある地域であればどんなところにでも存在するとても身近な虫です。
コナカイガラムシはカメムシの仲間で、見た目の特徴は白く小さいことです。大きさは3~4ミリで葉や茎についていると白い粉のように見えます。
似た名前のカイガラムシがいますが、こちらは殻をかぶっていて動かないのに対して、コナカイガラムシは動きます。白くて小さくて動く虫がいたら、コナカイガラムシを疑ってください。
生態の特徴としては、気温が暖かくなると活発になることです。気温の高い春はとくに繁殖しやすい特徴があります。コナカイガラムシが発生して駆除の際に手などについてしまっても人体には影響はありません。
コナカイガラムシは植物の茎や葉から汁を吸います。これによって植物が茶色や黒に変色し、光合成がしづらくなり生育に影響がでます。
コナカイガラムシの糞により、葉が黒くなることもあります。さらに大量にコナカイガラムシが発生した場合は、葉や茎だけでなく根にもつくため、株全体を弱らせてしまいます。
コナカイガラムシが発生する大きな原因は湿気です。他にも発生原因として、風にのってやってくる、人間の衣服に付着することもあります。
コナカイガラムシはとても小さく、風で舞うこともありますので、窓を開けている際に入ってきてしまい、室内で繁殖することもあるようです。
コナカイガラムシが発生しやすい時期は5月から7月で、葉が密集していると湿度も高くなることから、コナカイガラムシにとって好む環境となります。
初夏の繁殖期には成虫が卵を産みますので、駆除が必要です。
みかんなど柑橘系の樹木、柿、松、モミジ、ソテツ、スターチス、サボテン、多肉植物、ユリ、ラン、アイビーなどにコナカイガラムシが発生しやすいです。
コナカイガラムシは発生したら、古い歯ブラシなどを使って駆除しましょう。人体に影響はありませんので、手などに付着してしまっても問題はありません。1匹のメスの成虫は数百の卵を産むとされていますので、1匹駆除するだけでも効果はあります。
卵や幼虫は小さいので、目視は難しいですが、コナカイガラムシの成虫であれば駆除しやすいですよ。
テープでコナカイガラムシを駆除するのもおすすめです。自宅にある粘着テープを使ってみましょう。
コナカイガラムシを1匹ずつ駆除するのが難しい場合は殺虫剤を使用しましょう。ただし、コナカイガラムシの幼虫と成虫はロウ物質で体を覆われていて、水をはじくため薬剤がききません。卵からかえって10日後くらいの幼虫に使用するのがおすすめです。
卵からいつかえったのかわかりにくい場合は、テープやブラシでの駆除と併用して、複数回にわけて殺虫剤を使用しましょう。
発生したら殺虫剤を撒くのではなく、発生しそうな時期にまくことがおすすめです。殺虫剤のおすすめはフマキラーのカダンKです。マラチオン、アセフェート、カルバリル、ダイアジノンという成分を含む殺虫剤がおすすめです。
窒素が多くなるとコナカイガラムシが繁殖しやすくなりますので、窒素を多く含む肥料は避けてください。
苗を購入した際に、すでにコナカイガラムシがついている可能性もあります。一度家に持ち込むと、繁殖しやすいので、購入前はよく見ておきましょう。
コナカイガラムシが大切な植物についていたらショックですが、駆除ができるのでブラシやテープなどを使ってみましょう。ロウ物質に覆われる前であれば殺虫剤も効果的です。
コナカイガラムシが発生する原因や駆除方法を覚えて植物を元気に育ててあげましょう。
GreenSnap編集部