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大型の観葉植物というとドラセナを思い浮かべる方も多いかと思います。ドラセナは種類が豊富にあり、コンパクトなものから大きく生長するものまでさまざまです。
今回は南国風の観葉植物としても人気なドラセナの種類について、詳しくご紹介します。
ドラセナは、幅広い剣状の葉をもつのが特徴で、南国・リゾート風のおしゃれな観葉植物として人気があります。ドラセナは、観葉植物のなかでは大型と思われがちですが、最大2mほどにしかならない低木種の品種もあります。
また、ドラセナは生命力がとても強く、長生きする種類が多いです。19世紀のカナリア諸島では樹齢1000年を超えるドラセナが発見されたほど強い植物なので、大型でも育てやすいとされています。
ドラセナは常緑性のある観葉植物ですが、不定期で花を咲かせます。ドラセナの品種にもよりますが、花の色は白、薄ピンク、赤、黄緑、黄色などです。
栽培10年目でやっと咲くというのが珍しくないほど、めったに花を咲かせませんが、小さな花を手毬状に密集させ、まるでポンポンのように咲く花はかわいらしくて魅力的です。
ドラセナは亜熱帯地域が原産であることから、寒さには弱い特徴があります。そのため、冬の平均気温が10度を下回る日本の地域では、ほとんどの品種が地植えに向きません。
ただし、中には5度まで耐える耐寒性が高い品種もあるので、地植えで庭木にしたいときは、次にご紹介する屋外でも育てられるドラセナの種類を参考にしてみてください。
ドラセナの代名詞となるほど、代表的な品種がドラセナ・マッサンゲアナです。太い幹から斑が縦に入った葉が伸びるのが特徴で、「幸福の木」としても有名です。ハワイでは幸運を招くとして玄関に飾る文化があります。
ドラセナ・マッサンゲアナは耐陰性が弱いため、あたたかい季節は、屋外の日当たりのよい場所で育てるようにしてあげてください。しかし葉焼けには注意してください。
ドラセナ・フレグランスは、生長すると6mほどの大きさになることもある、高木のドラセナです。マッサンゲアナのほか、さまざまな人気品種の親株でもあります。
フレグランスという品種名は、花の香りが豊かなことからつけられ、日本では「ニオイセンネンボク」という和名でも流通することがあります。
ドラセナ・レモンライムは、艶やかな光沢のある葉に、レモン色の斑が入るのが特徴です。幹が見えなくなるほと豊富に葉を茂らせるので、バイタリティを感じる株姿で人気を集めています。
ドラセナ・カンボジアーナはすっと伸びる幹に、細長い葉が茂るのが特徴のドラセナです。葉が長めに生えるので、枝垂れるような株姿になり、存在感抜群です。大きくなりやすい品種ではありますが、小さい株もよく出回っています。
ドラセナ・リッキーはマッサンゲアナの変異種で、葉がねじれるように生えていくのが特徴です。比較的白めの幹は太くなりやすく、ゴツゴツと野趣に富んだ風合いで伸びていきます。ドラセナの中でも群を抜いて丈夫な品種で、初心者にもおすすめです。
ドラセナ・リフレクサは白く細い幹に、細長い葉が茂るのが特徴です。葉の形が笹にも似ているので、アジアンな雰囲気を醸し出し、アジアンリゾート風や和風のインテリアとの相性もよい観葉植物です。
ドラセナ・ソング・オブ・インディアは、リフレクサの斑入り品種の一つです。リフレクサよりやや幅広の葉には、黄色く縁取られたおように、縦に斑が入ります。
ドラセナ・ソング・オブ・ジャマイカも、リフレクサの斑入り品種の一つです。ソング・オブ・インディアとは逆に、葉の中心に黄色い斑が入り、葉の緑も濃いのが特徴です。
日本では「ミリオンバンブー」「開運竹」などの名で親しまれているドラセナ・サンデリアーナは、100円ショップでも見かける人気のあるドラセナの一種で、小さな竹のような姿が特徴です。
葉には白い斑が入る特徴があり、葉焼けをしやすい種類なので日差しには注意しましょう。耐寒性にも劣るため、冬場は生長が止まります。
ドラセナ・ハワイアンサンシャインは、マッサンゲアナにも似た株姿ですが、幹の色が濃い緑色になるのが特徴で、ミリオンバンブー とマッサンゲアナの間のような見た目が楽しめるドラセナです。流通が少なく、レアな品種として知られています。
ドラセナ・ホワイトホリーは白く滑らかな幹に、白い斑入りの細長い葉を茂らせるドラセナです。名前の通り、全体的に白みかがっていて、軽やかで涼しげな存在感で人気の品種です。
ドラセナ・ワーネッキーは、幅広の葉に濃淡のある緑が浮かび、そこへ白い縦の斑が入るのが特徴です。成長が遅いので大きくなりすぎず、手入れも楽な品種なので、狭い場所に飾りたい人や、栽培経験が浅い初心者におすすめです。
ドラセナ・コンパクタは名前のとおり、コンパクトに育てられるよう開発された、アオワーネッキーの園芸品種です。幹が短いので背丈が高くなりません。さらに成長自体もゆっくりなので、同じサイズ感で長く楽しめます。
ドラセナ・ゴールドコードは最近生まれた園芸品種で、幅広の葉に黄色い斑が大きくはいる、華やさが特徴のドラセナです。株立ちせずにロゼット状に伸びていくので、背が高くなりにくいです。
ドラセナ・トルネードは幅広の葉が、まさに台風のように渦巻くのが特徴のドラセナです。葉自体も波打つような形をしているので、エキゾッチックな株姿を楽しめます。背が高くならない品種なので、狭いスペースでも育てられます。
ドラセナ・カプチーノは幅広の葉の色がカプチーノのように茶色いのが特徴です。よくみると紫と深緑がまざったような色合いで、陽の当たり具合によって見える色味も変わります。シックなカラーで、部屋のインテリアのアクセントになる観葉植物です。
ドラセナ・サルクローサは、水玉のように緑地に黄色い丸い斑が入った葉を持つのが特徴です。別名「ゴッドセフィアナ」。寒さに弱く、冬は葉を落としてしまうので、あたたかい場所で管理しましょう。
ドラセナ・コンシンネはモーリシャス原産の中型のドラセナです。細長い幹の先に、細長い直立の葉がつくのが特徴です。大正時代に入ってきた品種で、大きく育っても2〜3mほどの大きさで、あまり枝分かれしないため、スペースもあまり取りません。葉には赤い縁取りが入ります。種類によってこのフチの入り方が異なります。
寒さに強い品種で、最低5℃(環境によっては0℃)ほどまで耐えることもあるようです。
ドラセナ・トリカラーは、コンシンネを品種改良した園芸品種で、葉の色が緑で斑が赤と黄色のタテに入るためトリコロール(3色)に見えることから、この名がつきました。コンシンネゆずりの丈夫さと、カラフルで美しい葉が特徴的で美しいドラセナとして有名です。
ドラセナ・ドラコは葉が細長いドラセナで、最大の特徴は樹液が赤いことです。そのため、竜血樹とも呼ばれます。まっすぐに伸びる葉は美しく、樹皮もつるつるとしています。コンシンネほどではありませんが、耐寒性が高いので、地植えできる品種として知られています。
ドラセナ・ジェレは、フレグランスを耐寒性を高めるよう改良された園芸品種です。比較的幅広の葉は濃い緑色で、日によく当てると黄緑色の斑が縦に入ります。耐寒温度は5度ほどで、寒さに強い品種です。
ドラセナは種類がとても多く、背がとても高くなる種類からコンパクトなものまでそれぞれ特徴が異なります。
ドラセナは大きさが様々なので、どこに置いて育てたいかによってもドラセナを選んでも良いかもしれませんね。あまり花のイメージはありませんが、環境が良ければ花が咲くので、ぜひお楽しみくださいね。
GreenSnap編集部