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エアプランツ(チランジア)は、土を必要としない植物として知られています。部屋に飾るエアプランツは葉だけのものが多いですが、じつは花も咲くことをご存知でしょうか。
今回はエアプランツの花の咲かせる3つの方法や、咲いた後のお手入れを紹介していきます。
お店に並ぶエアプランツや、SNSやネットで見るエアプランツのほとんどは葉を広げただけの姿の場合が多いですが、じつはエアプランツにも花が咲きます。
エアプランツの花を咲かせるのは簡単ではありませんが、花が咲いたときの感動はひとしおです。さらに、一般的な草花とはまた違ったユニークな色合いや姿の花が楽しめるので、ぜひエアプランツの花を咲かせてみましょう!
そもそも植物が花をつけるのは子孫を残すためです。また、花を咲かせるのにも相当のエネルギーが必要になります。
そのため、エアプランツは大株の苗によく花が咲くようになります。花を楽しみたい場合はできるだけ大きい苗を購入しましょう。
エアプランツの花を咲かせるためには、できるだけ日光にあてることが重要になってきます。日光にあてることで元気な株になり、花を咲かせやすくなります。
ただし、注意が必要なのは、直射日光をあてないことです。カーテン越しにあてる優しい光でエアプランツを育てれば、綺麗な花を咲かせてくれます。
大株になるとよく花が咲くと言いましたが、もちろん小さい苗を大きく育てればいずれ開花するようになります。
エアプランツを大きく育てるには、日光や適度な水やりも必要ですが、着生させて育てることもポイントです。
エアプランツは本来、他の樹木などに根を着生させて伸びていく着生植物です。とはいえ、根は巻き付くだけのものではなく、根からも酸素や栄養を吸収しています。
そのため、着生させてよく根を伸ばさせることによって、より早く大きく育てることができます。
エアプランツの花が咲いたら、数ヶ月は開花が続くのでそのまま楽しみましょう。
開花中はそれまでと同じように育てますが、エネルギーをより消費するので、元気がないようなら霧吹きに液体肥料を混ぜてスプレーしてください。
花が咲き終わった後はそのままにせず、花の根本から取り除きましょう。
花をそのままにしていると種子を形成して、元の株は弱ってしまいます。
四方に向かって葉を伸ばすエアプランツは、その中心から綺麗な花を咲かせてくれます。
花の色は種類によってさまざまですが、赤や白、紫など、エキゾチックで美しいです。また、開花期間が長く、種類によっては2週間から1ヶ月ほど咲き続けるものもあります。
ここからは、エアプランツの代表的な品種の花いくつかご紹介します。
名前が実に可愛らしいチランジア・コットンキャンディ。もちろん名前だけでなく、可憐なピンク色の花を咲かせます。
また、コットンキャンディの葉は、花を覆うように細くて長いため、植物の真ん中で咲くピンクの花がより引き立ちます。
開花させることも比較的簡単なので、初心者に向いているエアプラントと言えます。
インテリアにもよく使われるウスネオイデスですが、茎と葉が細く量が多いため、ねじれ合うのが特徴です。
またよく成長するため、高い所から垂らしておくとどんどん下に伸びていきます。
そんな茂みのような茎と葉の中に、小さくて鮮やかな緑色の花を咲かせます。花は春にしか咲きませんし、あまり目立ちませんが、春の訪れを感じさせるかのように芳しい香りをしています。
チランジア・イオナンタは、赤い葉と紫の花がどこか少し怪しげな雰囲気も醸し出しているような色合いです。紫の花が飛び出すように赤く色づいた葉から突き抜けているのが特徴的です。
大きく成長すると、全体的に球体のようなフォルムになりますが、その姿には圧倒されます。
インテリアにも大いに活用ができ、初心者にも育てやすい品種です。
イオナンタの代わり品種、フエゴ。フエゴとは“炎”を意味します。その名前の通りに、先が真っ赤に染まる人気の品種です。
普通のイオナンタよりも小型でバランスの取れたフォルムが魅力です。イオナンタらしい紅い葉の間から紫の花が咲くとまさに、炎のような存在感を楽しめます。
チランジア・コルビーは一方向に葉先が曲がっていて、まるで“ほうき”のようなフォルムが特徴です。
ピンクから紫のグラデーションの花が咲きます。花の先が黄色くなり、色の組み合わせエキゾチックです。
トリコロールという名前からも分かるように、花が赤から紫、先端が黄色と三色になっています。
葉は硬く尖っているので、触る時には注意が必要です。
チランジアの中でも、とくに大輪の花を咲かせてくれるカクティコラ。
先端が柔らかな紫色の花も印象的ですね。まるで、鳥が羽ばたいてくるようです。
エアプランツの花は、その花が咲くまでどんな花になるのか分かりません。そのぶん、どんな花が咲くか分からないまま育てることができるため、花が咲く時の楽しみが味わえます。花を見てみたいという人は、大き目の株を選んで、光にあてながらエアプランツを育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部