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こんにちは、GreenSnap編集部です♫
庭木を植えたいな、果樹を植えたいな、という方はたくさんいるかと思いますが、そんなときにネックになるのが、大きくなりすぎて管理が大変だとか、果実の収穫まで時間がかかるという点ですよね。そこでおすすめなのが「根域制限」で育てる方法です!
今回はまだまだあまり一般的には知られていない「根域制限」についてご紹介します。
根域制限とはその名の通り、土量を制限する、つまり根を伸ばす範囲を制限する栽培方法です。具体的には、植え穴を掘って中を石やレンガで囲ったり、最近では不織布ポットをそのまま土に埋めるなど、より安価で手軽に実践しやすくなっています。
根域制限の栽培方法は、そもそもプロの果樹園さんが実践している方法で、そのメリットから、最近では一般家庭でも取り入れられるようになってきました。
では、根域制限をするとどんな効果があるのでしょうか?
植物は基本的に、根の深さ広さと比例するように樹勢が強まっていきます。根域制限をすると、根張りが制限されるとともに、樹高まで制限できるんです!庭木やお家のシンボルツリーを大きく育てたくない人には、管理しやすい大きさで育てられるのでおすすめです。
多くの果樹は、苗を植えてから最初の3〜4年ほどは、花や実がつかず、収穫することはできません。しかし根域制限で栽培すると、植物自体が「これ以上大きくなれないなら子孫を残そう」と勘違いをするので、早期に花や実をつけ始め、ものによっては植え付け2年目で収穫ができると言われています。
根域制限をして育てると、細かい根が狭い範囲で密に伸びていくので、植物が水分や肥料を無駄なく取り込めるようになります。さらに株元にマルチを施せば、完全に水分量もコントロールできるので、着果がよくなったり、トマトや果物の糖度が増すのだそうです。
ただし、根域制限での栽培には、「栽培10年目以降、果樹の収穫量が減る」というデメリットがあるとも言われています。10年以上実践した例が少ないので、確実なデメリットとは言い切れませんが、この点には留意しておくといいでしょう。
一番安価で手軽にできる、根域制限バッグ(不織布ポット)を使った根域制限の栽培方法をご紹介します。
たったこれだけ!!
果樹や果菜類の野菜の場合は、株元にマルチを施すと、糖度の高い実がなりますよ。
4〜5年に一度掘り起こして土・バッグの交換と、根の整理をすると、より健康に育っていくそうです。
ちなみに普通の陶器やプラスチックの鉢を埋めただけでは、根詰まりを起こしてしまうので注意してくださいね。
「根域制限」で育てれば、自宅で庭木や果樹を育てるときに、嬉しいメリットがたくさんありますね。マルチをしなければ、基本的には雨水だけで育ちますし、なおかつコンパクトに育つという、鉢植え・地植えの良い所どりのような根域制限、みなさんもぜひ挑戦してみてください。
GreenSnap編集部