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明るいグリーンが爽やかな印象のアスパラガス“スプレンゲリ”。細かい葉が密集しているのが特徴です。
アレンジを美しく仕上げるには、葉がくしゃくしゃしている部分は使わないほうがいいでしょう。
また、この作品のように花の上にかけるようにあしらうと、葉の特徴を活かすことができます。
矯めは効きませんし、加工にも向いていないので、自然の曲がり具合をそのまま利用してアレンジを。白に特殊加工したものも出ています。
ポイント
右は葉がくしゃくしゃしているもの。左のように、すっきりとしていて美しい部分を選んで使いましょう。
ハート型の葉がとてもかわいらしく、ツルの質感とシルバー系の色も魅力的です。
葉と葉の間隔が長めなので、大きめの作品には使いやすいのですが、小さな作品に用いる場合には、いくつかのパーツに切り分けて再構成することをおすすめします。
ポイントになるのはやはりハート型の葉なので、各パーツに葉がつくように切り分けましょう。
アレンジをする際、特に葉物や枝物を使用する時に重要なのは、いかに作品の大きさに合わせたパーツに分解し、再構成するかということです。
この作品では、シルバーの質感を引き出すために、同じようなテクスチュアのフランネルフラワーを合わせてみました。
ポイント
小さな作品には、いくつかのパーツに分解して使いましょう。ハート型の葉がポイントとなるので、意識して切り分けましょう。
ツルの動きを最大限に活かすため、他の花や葉はあえて動きを出さないように。
シースターとは、実は通称名で、学名はグレイケニア。
海の星(ヒトデ)に似ていることからシースターと呼ばれるようになったようです。シダの仲間ですが、水が下がりません(下がっているのがわからないといったほうが適切かもしれません)。
完全に水を切ってもフレッシュの状態とまったく形は変わりません。シダの仲間は水が下がりやすいので、今までにないシダの使い方ができる重宝な葉物です。
矯めも効き、そのままドライになるので長くアレンジや花束の骨組みにも使えます。
もともと輸入物で、山採りです。山採りのものは使いなれていない方が多いかもしれませんが、こういった花材を取り入れることでひと味違ったアレンジになるのでトライしてみてください。
ポイント
矯めや葉のカットの仕方でまったく違った効果を出せます。あらかじめ余分な葉は取り除き、葉全体に動きを出すように使うとよいでしょう。
シースターはメイン花材としてより、効果的な空間演出を行ううえでの主材として使うとよいでしょう。ほどよい存在感を持ち、個性的なラインにまず目が行くため、強い色の花材や多くの色がミックスされた状態に落ち着きを与えることができます。
もともとは百部(ビャクブ)という名で、江戸時代に薬用植物として日本に入ったリキュウソウ。
優しい姿形には似つかず根には毒があり、シラミやノミなどの駆除にも使用されたそうです。
茶人の千利休とは関係ないようです。
日保ちも良く、扱いやすいので人気があります。ポイントは、葉の流れがそれぞれ違うので特徴をよく見て適材適所に配すること。
植物にはひとつとして同じものはありません。人の手では決してできない自然が作り出した造形を、無理なく美しくアレンジすることが大切です。
ポイント
それぞれ葉の流れが違うので、よく観察して適材適所にあしらうことが大切です。
マスの花とカボチャに、リキュウソウで遊びをプラス。マリーゴールドの黄色とカボチャのオレンジにリキュウソウのグリーンを少々加えています。色の配分に気をつけることが大切です。
人工的な色と違い、同じ色でも花によってまったく異なるのでより多くの花を見て色彩感覚を養いましょう。
arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha
種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊
フローリスト編集部