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インテリアグリーンにはたくさんの種類があります。
「なにそれ、聞いた事ない!」という名前でもごく一般的に流通しているものなども多々有ります。
そんな、これを知っていたらより、通で、上手に感じられる素材のアレンジアイディアです。
ぜひ、挑戦してみてください!
ザミアはソテツの仲間ですが、一般のソテツと違い、葉の先にトゲはなく、丸くなっているのが特徴です。日保ちはソテツに比べると短いですが、葉物のなかでは良く保つ素材です。ある程度は矯めも効きますが、曲げすぎると折れることもあるので気をつけて。この作例では、片側の葉を取り除き、より方向性を強調していますが、もちろんそのままでもおもしろく使うことができます。ソテツの仲間は、恐竜がいた時代から地球上に存在していたそうで、生きた化石といっても過言ではない植物です。
花材/ザミア、アマリリス、エノコログサ、マリーゴールド、キルタンサス、アッセガイ
片側の葉をすべて取り除いて使うと、方向性を強調でき、ダイナミックなアレンジに仕上げることができます。
ザミアとアマリリスの縦に伸びる強い支配線と、エノコログサの弱く細い線が心地良い調和を生み出します。下のマスの部分は、あえてグリーンではなくマリーゴールドのレモンイエローを使用してザミアのグリーンをいっそう引き立てます。
長くしなやかな形状が美しいパンダナス。タコノキとも呼ばれ、ここで使ったのはトゲナシタコノキです。先端が細く長く伸びて、繊細な印象を与える葉物です。この作品でも、その魅力を最大限に活かすようにアレンジしました。パンダナスは矯めが効かず、割いても折れてしまうことが多いので、あまり手を加えずに用いることをおすすめします。まずは一枚一枚の自然のカーブをゆっくり眺めて、その美しさを味わってみてください。そして、その個性を活かすにはどんなデザインがふさわしいかを考えてはいかがでしょう。ここで使ったのはトゲなしの品種ですが、パンダナスの仲間には葉のふちにトゲのついているものもあります。扱う際には充分に注意しましょう。
花材/トゲナシタコノキ、アンスリウム、バラ、ラナンキュラス、ケイトウ
黄色のラインの入り方もとても魅力的。この特徴を活かしてアレンジしましょう。
パンダナスのしなやかなカーブに沿わせるようにアンスリウムを挿しています
フクリン(覆輪)アラリアは円や楕円の形状が魅力のひとつ。また、斑の入り方も一枚一枚違います。濃いグリーンの中にほんの少し白が混ざった、自然界がつくる絶妙な色のバランスを楽しんでください。葉の大きさ、形も違います。どこに配置するか、複数枚を組み合わせることで、グリーンと白をどのように見せることができるか…それをしっかり考えることが成功の秘訣です。水が下がりやすい葉物なので、保水の管理には気を配りましょう。また、温度差がある場所も苦手なのでご注意を。
花材/フクリンアラリア、スカビオサ、ユーカリ、ラベンダー
葉の大きさ、形状、斑の入り方は一枚一枚違います。まずは葉の表情をよく見てからアレンジに入りましょう。
フクリンアラリアの高さを変えて配置。斑の見せ方を計算することも大切です。
arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha
種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊
フローリスト編集部