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こんにちはOZEKIです!今回は、アレンジが上手に見えるコーディネートアイディアをご紹介します。
かさかさとした質感とベージュカラーがどんな花にも合うステルンクーゲル。
ここでは優しいピンクに相性のいい紫の小花を合わせてブーケを作りました。
バインを用い、ステルンクーゲルとサイネリアをグルーピング。キルタンサス、ルピナスで高さを出します。スチールグラスで軽やかに。
[ Flower&green ] ルピナス、サイネリア、キルタンサス、スチールグラス
ポイントレッスン
球根花で形の面白いキルタンサスは動きを出すように意識して束ねる。
沖縄の海岸沿いに自生するアダンは、葉にトゲがあり、パイナップルに似た実をつけます。
残念ながら食用にはならないのですがその存在感は独特であり、
アレンジにひとつ使うだけで、トロピカルな雰囲気になります。
ここでは、茶色のオンシジウム“シャリーベイビー”を合わせ、大人のリゾートというイメージで。
[ Flower&green ] バラ“ピアノ”、オンシジウム“シャリーベイビースイートフレグランス”、リューカデンドロン”プラティスタ”、ヒバ(コニファー)
ポイントレッスン
アダンは実だけでなく、葉や枝も使い存在感を出す。
つぼ型の花器に、足元にこんもりとブルニア・アルビフローラと多肉植物を生けて、優しいグリーンとシルバーで覆いました。
すっとした上部は、ニューサイランとキャノモイスの赤がスパイスになっています。
レモンの形をしたユーカリの実“ピアーナッツ”の面白さが表情を豊かにしています。
[ Flower&green ] 赤ニューサイラン、アンスリウムの葉、多肉植物2種、キャノモイス
ポイントレッスン
花を使っていないデザインだが、赤を加えることで華やかさが出て全体が引き締まる。
アンスリウムの葉やユーカリの実の形の面白さが伝わるように生けたい。
リューカデンドロンは南アフリカが原産地の植物で、もともとは80種以上も種類があります。
今回はその中でも、マツカサのような“プラティスタ”と小さく愛らしい“ジュベリークラウン”の2種をメインに使ったアレンジです。
正しくはリューカデンドロンの実に見える部分は球果ですが、今回は実もののようなイメージで制作しました。
黄緑色のプラティスタ、オレンジがかったジュビリークラウンに対し、アゲラタムの紫が補色効果で鮮やかに見せてくれます。
足元はガラス素材のカラーチップのブルーを使い、幻想的な雰囲気に。
[ Flower&green ] アゲラタム、ハツユキカズラ、ミスカンサス、コニファー
ポイントレッスン
流れるラインのミスカンサスがアクセントとなり、全体をより魅力的に。これがないと単調になるので、要注意。
arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Tomoyuki Sasaki, Seibundo-Shinkosha
出典元:書籍『ベリー・フルーツ・季節の実ものフラワーアレンジ講座』
季節によって植物の実の色合いや種類が変わる日本。ベリー、フルーツ、野菜などを含めた、実ものをフラワーアレンジメントに取り入れることで、季節感はもちろん、空間のひろがりや豊かな表情をフラワーアレンジメント作品に与えることができます。難しそうに感じられる植物の実の扱いですが、コツをつかみ、基本の形を理解することでぐんと身近なフラワーアレンジの素材になります。フラワーデザインの中で素材としてよく使われ始めている野菜、フルーツなどを含め、古来より生け花に使われてきた枝つきの実の使い方や、クリスマスリースなどにも使われる人気のベリー系花材など、さまざまな空間を彩る数多くの作品を、作り方など詳しい解説とともに紹介。著者が追求してきた、花材をもっと気軽に使いこなすためのより実践的なテクニックやコツを惜しみなく公開します。知っておきたい実の扱い方の基本知識や、フラワーアレンジメントに使用できる実物集も収録。すぐに使えるアイデアが満載の、充実の1冊に。誠文堂新光社刊
フローリスト編集部