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葉のそのままの形状を活かすだけでなく、
ひと手間加えることでさらに表情豊かなデザインに
仕上げることができます。覚えておくときっと役立つ、
テクニックをご紹介しましょう。
Technique 1 矯める
曲げたいところに親指の腹を当てて、じょじょに力を加えて形づけます。そのままのものと比べると、ラインに動きが出たことがわかります。
[使用した葉物] クッカバラ
[向いている葉物]セローム、ドラセナ“フロリダビューティー”など
Technique 2 巻く
表面を外側にして丸め、ホチキスで留めます。葉の繊維に対して、芯が斜めになるように。平行だと裂けてしまうことがあります。ホチキスの芯の上からグルーを付けると、さらにしっかり留まります。葉先を出す、ゆるめに巻くなど、デザインに合わせてアレンジを。
[使用した葉物] キキョウラン
[向いている葉物]ニューサイラン、ドラセナ、ハラン、タニワタリなど
Technique 3 カールさせる
表面を外側にし、指に数回巻き付けてくせづけするとゆるやかな曲線が描けます。円筒形のものに巻き付けてもいいでしょう。芯の太さや回数で、カールにも変化が出せます。
[使用した葉物] ミスカンサス
[向いている葉物]ベアグラスなど
Technique 4 編む
葉物数本を束にして先端をまとめ、三つ編みの要領で編んでいきます。かご細工のように格子状にするなど、ほかにもさまざまな編み方があります。
[使用した葉物] スチールグラス
[向いている葉物]ニューサイラン、ミスカンサス、ベアグラス、ハマユウなど
Technique 5 ワイヤーを入れる
#20、22程度の太さのワイヤーを切り口から葉の中心に刺し入れます(オクラレルカの場合、葉の中央の空洞ではなく、周囲の小さな空洞に刺します)。表面にワイヤーの先が出ないように注意しながら、曲げたい部分まで挿します。次に指の腹でさすりながら形づけていきます。鋭角に、あるいはなめらかにと、デザインによって変化をつけましょう。
[使用した葉物] オクラレルカ
[向いている葉物]トクサ、フトイ、スイセン、クワズイモなど
arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha
種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊
フローリスト編集部