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シックなブラックカラーが人気の黒法師は、大人の雰囲気漂うおしゃれな多肉植物です。比較的育てやすい黒法師ですが、寒さや高温に弱いなどデリケートな部分も。そこで、ご家庭で育成する際に覚えておくと安心な、黒法師の増やし方をご紹介します。
まずは黒法師(サンシモン)についてどのような植物か知っておきましょう。
伸びた茎の上に放射状に真っ黒な葉を広げる黒法師。落ち着きながらもインパクトのあるその見た目は、インテリアに用いると大人な雰囲気を醸し出してくれること間違いなしです。
もともとモロッコを原産とするアエオニウムの園芸品種で、ロゼッタ状に葉が茂り、徐々に下の方の葉が枯れて茎ができあがっていきます。
生長期は、冬。比較的丈夫で育てやすいですが、寒さに弱いので季節によっては枯らせないように注意が必要です。
初春〜初夏にかけて、まれにスプレー菊に似た黄色い花をたくさん咲かせます。
花はとても美しいですが、開花のあと株は枯れてしまいますので、花が見たい場合は増やし方を覚えておくと、長い間黒法師を楽しむことができますよ。
黒法師は冬場の寒さにはデリケートで、花を咲かせると株は枯れてしまいます。これはアエオニウムの特性でもありますが、長い間、黒法師を育てていきたいですし、せっかくなら鑑賞価値のある花も楽しみたいですよね。
そんな2つの願いを同時に叶えるためにも、株の増やし方を知っておきましょう。
黒法師は挿し木によって数を増やしていきます。生命力の強い植物なので、初心者の方も簡単に挑戦することができますよ。
手順はたったの3ステップ!
1.適度な長さに枝をカットしてください。
挿し木がしやすい長さはだいたい8〜10㎝です。
2.鉢を用意し挿し穂を乾かしましょう。
空き鉢に挿し穂を置き、風通しのよい日陰で管理してください。数週間後には根が出てくるので発根を確認したら用土をいれて植え付けてください。
3.少なめの水やりをしましょう。
植え付けが済んで土が乾いてきたら少しずつ水やりをします。その後1ヶ月ほど経てば風通しのよい半日陰に置き通常の水やりをしてください。多肉植物はもともと水をたくさん与えてはいけないので、挿し木をするときはさらに注意が必要ということですね。
以上3ステップで黒法師の増殖に挑戦してみてください。
最後に、黒法師を生育・繁殖させる際に注意しておきたいポイントをまとめます。
まず、黒法師の最も適した生育温度は20℃前後。寒さには強くないので、5℃を下回らない場所で管理することが大切です。
黒法師の挿し木をする際にも重要となってきますが、鉢植えに使う用土は必ず水はけの良いものを使うようにしてください。
黒法師で用いられる用土は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土、川砂などがメインで、これらをブレンドしても良いですが、慣れない方は多肉植物用の用土を使うと良いでしょう。
そして水は与え過ぎないように。乾き具合をチェックしながら、できるだけ控えめに行ってください。
また、植物を元気に育てるためには、植え替えは欠かせません。定期的に行うようにしましょう。
黒法師の挿し木をして根が出ないときは、温度や土、水が原因のことが多くあります。
そのシックな葉も、黄色の可愛らしい花も両方楽しんでいただきたい、そんな思いから今回は黒法師の株の増やし方をご紹介しました。
黒法師がどんな植物か知った上でコツやポイントを押さえれば、きっと挿し木にも成功します。愛情をもって育ててあげてくださいね。
ELLY