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日常生活であまり聞き慣れない植物であろうポポー。
実は初めて日本にやってきたのは明治期であり、知名度の割にしっかりとした歴史がある植物なんです。
この温帯原産の不思議な植物を自宅で栽培してみませんか?
ポポーは北米の東部が原産で、別名としてアケビガキとも呼ばれます。
日本で普及している品種はウェールズ種と呼ばれる品種で、それ以外にもマンゴーに似た味の品種や、中には無名のものもあります。
花の色は紫色で、果実は黄緑色となっています。
この果実ですが、人によっては「柿とバナナを足して2で割った味」とか、「バナナとカスタードプリンを混ぜたような味」と評されます。
果肉はねっとりとしていて、しばしばバナナの代用品として形容されます。
ポポーは温帯原産の植物であるため、栽培するためには冬の寒さを擬似的に経験させる必要があります。
ポポーの実を食べた後、直ぐに種子を洗い、濡らした新聞紙に包んでジップロックなどの容器に入れた上で冷蔵庫で3ヶ月ほど冷却させます。
3ヶ月の冷却期間の間は、種子がカビていないかどうかこまめに確認するとなお良いでしょう。
冷却期間を過ぎたら種まき用培養土もしくは赤玉土に種子を蒔いてください。
ポポーは粘土質の土を好み、園芸用培養土5、赤玉土5の割合の土がおすすめです。
水を遣る際には鉢底から流れ出るくらい与えてください。
肥料は4月、6月、8月に有機質肥料を与えてください。
幼木時には8〜9月に、成木になれば12〜1月に徒長枝の切り戻し、込み合った枝を間引くなどの剪定を行ってください。
ポポーは耐寒性は極めて高く、病害虫もほとんどいないので農薬を用いることなく育成できます。
しかし、枝は柔らかいので強風が吹けば折れやすく、育ててから最初の1〜2年間は紫外線に弱いため直射日光を避ける必要があります。
そこで、ポポーを自宅で栽培する際にはフェンスを設けて強風や日光からできるだけ遮断しましょう。
ポポー育成のために使用するフェンスは強い風から保護し、ポポーが落とす葉を家の敷地外になるべく出さないようにするため背丈の高いフェンスを使用することをおすすめします。
背丈の高いフェンスは目隠しとしての効果も持ち合わせています。
さらに、背の高いフェンスには様々なスタイルのものがあり、竹を用いた和風のものから、ホワイトカラーのヨーロピアン・アメリカンスタイルのものまで沢山の種類があります。
ポポーについての情報、育て方についてご紹介しました。
ポポーは寒さにも病害虫にも強いので、今回園芸をやるのが初めてという方にもおすすめしたい植物です。
この機会に、ポポーを栽培してみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はPhoto by 愛弟子さん@GreenSnap
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