多肉植物は乾燥して暑い砂漠の植物だから大丈夫…などとタカをくくっていると、痛い目に合うこと間違いナシ。実は多肉植物のほとんどは夏が苦手なんです!
今回は、多肉植物がきちんと夏を越すために重要なポイントを、GreenSnapユーザーさんのお写真と共にご紹介します。
あなたの多肉は育成タイプはなに?
一口に多肉植物と言っても、夏と冬は休眠する春秋型と、冬のみに育成する冬型、夏のみに育成する夏型の、大きく3種類に分けることができます。あなたの持っている植物はどういった生育型なのか、一度確認してみると今後の栽培に役立ちますよ!
春秋型
エケベリア、ハオルチア、セダム、センペルビウム、パキフィツム、ペペロミア、クラッスラ
冬型
リトープス、アルギロデルマ、アエオニウム、オトンナ、プレイオスピロス、コノフィツム
夏型
カランコエ、サンセベリア、クラッスラ(夏型)、アロエ、アガベ、ユーフォルビア
いつから多肉植物の夏越し対策をするべき?
ほとんどの多肉植物は、乾燥した砂漠地帯や荒野に自生しています。だから日本の梅雨から夏にかけての、高温多湿の時期は、春秋型と冬型の多肉植物にとって最悪の環境です。
6月から9月は、次にご紹介する夏の管理方法にならって、多肉植物のお世話をしてあげましょう。
多肉植物の夏の管理!3つのポイントとは?
① 遮光して直射日光にあてない
夏のきつい直射日光にあたってしまうと、葉やけを起こしたり、腐ったりと、さまざまなトラブルを起こしてしまいます。
そこでオススメなのは、30~50パーセントの光を遮る方法。寒冷紗などで多肉棚を覆うと、激烈な太陽光線を和らいでくれます。
④ 水やりを控える
春秋型の多肉植物は気温30度、冬型は20度をこえる時期に、休眠期に突入するので水やりを控えます。数週間に1回と言われていますが、水やりの合図は葉がシワシワになってきたら。あげるときは涼しい朝か夕方に、底から水がしみ出るくらいたっぷりあげましょう。
③ 風通しを確保する
多肉植物を育てるうえで、意外と盲点なのが「風通し」です。できるだけ多湿な環境をリフレッシュさせてあげることが大事!風通しを良くするテクニックは…
なるべく高い位置に置く
コンクリートやアスファルトの地面温度は想像以上に高温です。地面近くに多肉植物を置いていると、温度が上昇しすぎるので、棚などのなるべく高い位置に置くようにしましょう。置くときも、ぎゅうぎゅうに密集させないことがコツです。
扇風機やサーキュレーターを使う
窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターで、多肉植物を管理している場所の空気を循環させてあげましょう。もわっと熱のこもった場所は、多肉植物にとっては最悪の環境です。蒸れて腐ってしまうこともあるので要注意!
多肉植物にあった夏の管理をしよう!
多肉植物はとっても丈夫だからと聞いていたのに、枯れてしまった…という原因の多くは、夏の過ごし方にあるかもしれません。砂漠の植物だから夏は平気、と思われがちですが、意外と夏が苦手な品種がほとんどなので、今回ご紹介した夏の管理方法を実践してみてくださいね♫
この記事を書いた人
mokutaro(杢太郎)
植物雑記ブロガー。中学生の頃、祖母からカネノナルキを譲り受けて以来、園芸にハマったまま。ただいまアドロミスクスを絶賛栽培中!Weblog⇒
ボタニカログ