warning
error
success
information
徳利のような形をした「バオバブ」の樹。
よく耳にするものの、実際にはどんな植物なのかよく分からない。そんな方は少なくないのでは?
今回はそんなバオバブについてを、広く浅く、探ってみたいと思います。
以前は「パンヤ科」に分類されていましたが、いまは「アオイ科」に属します。
根っこが天に生え、土中に幹が突っ込んだようにみえることから、「逆さまの樹」とも呼ばれます。そしてこの樹は、巨樹へと生長することでも有名です。
世界最大級のバオバブはタンザニア・モザンピークのサバナに分布する「ディギタタ」。
周囲30mを超え、樹齢は3千年とも言われていますが、このバオバブには年輪がないために正確な計測は不可…。
また、「サン=デグジュペリ」の星の王子様のモデルになったのが、このバオバブといわれています。
オーストラリアに1種、アフリカ大陸に1種、マダガスカルには8種もの種類があるとされています。
なぜそのようになったのかというと、ひとつには、ゴンドアナ大陸が地続きだったからという説が。
オーストラリアに自生する「アダンソニア・グレソリー」はその忘れ形見とされますが、当時のアフリカ・オーストラリアにはかなりの距離があったため、信憑性には疑問が残ります。
なんといっても特徴的なのは、徳利形の形状。
この太い幹には60%もの水分を含んでいるともいわれ、雨の降らない気候でも充分に生きていけるのはそのためです。
さらに、樹皮の下にも葉緑素をもち、葉が無くても光合成をすることができます。
原産地のバオバブは1年を通して、葉っぱのない季節の方が多いことも。幹でも光合成ができるのは、無駄な蒸散を防ぐためでもあるのです。
マダガスカルではバオバブの皮は家の屋根や壁の材料として利用されたり、煎じて飲むとカルシウム不足を補う飲料になるのだとか。
そして、雨季の短いマダガスカル南部では「ザー・バオバブ」の中をくりぬき、水がめとしても利用されます。また、その空洞の中に、動物が棲みつくことも…。
まさにバオバブと人間・動物とは切っても切り離せない存在なのです。
ところが、そんなバオバブの生育地が近年、究極に減少しているといいます。
その理由に、バオバブの生えている場所を畑や水田にするために、バオバブが切り倒されている。
または、気候の変化で大型のハリケーンが襲い、バオバブをなぎ倒してしまうのだそうです。
有名なバオバブ街道も10年後には消滅してしまうのではと危ぶまれています。
そんな景色が失われないためにも、私たちは何をしたら良いのか、考えるべきですね…。
そんなバオバブがいま、新しくGreenSnapで立ち上がったショップにて、販売が開始されています。
月額:1,680 円(税込・送料込)
1か月に1回、計3か月。毎月植物が届くというサービス。その1か月目にバオバブがご自宅に届きます。
この機会にぜひ、バオバブ栽培にトライしてみてはいかがでしょうか。
mokutaro(杢太郎)