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多肉植物の種類を紹介する本を読んでいると、似たような属名をもった植物に出会うことがあります。
たとえば、うっすらと産毛の生えた「熊童子」。こちらは「コチレドン(Cotyledon)属」なのですが、図鑑の中には「チレコドン(Tylecodon)属」というカテゴリーがあったりします。
今後、なるべく間違わないように、そして「熊童子ってナニ属だっけ?」と問われたとき、スラっと「あれはコチレドンだよ」と言えるよう、これら紛らわしい2つの種類を確認しておきましょう。
ベンケイソウ科。「熊童子」「銀波錦」など、広く普及している種類が多い。
覚えるときには「よくみる種類はこっちれどん」と頭に入れておくと良いかもしれません。主に夏型の種類が多いです。
先にも挙げましたが、産毛が生え、しかも名前からして女性からの支持率が高め。可愛いうえに育てやすいのも嬉しいですね!
ほかに「ふっくら娘」など、このタイプの多肉植物も安価で普及しています。特徴は、肉厚でいて名前の通り清純さを醸した色合いを放つこと。多肉棚に1つあるだけで癒されます。
こちらも普及種。よくアドロミスクスの「神想曲」と間違われたりすることがありますが、こちらは新芽が2枚ずつ生えてきます。神想曲の新芽は1枚からなので、迷ったら成長点(新芽の生える部分)をチェックしてみて。
ちなみにアドロミスクス神想曲はこちら。
こちらもベンケイソウ科。
主に「コーデックス」と呼ばれる茎や根を太らせた植物のグループに入れられることが多いです。そのなかでも「チレコドン属」は「冬型種」といわれ、寒冷な時期に生長するタイプ。夏場は落葉し休眠するので、水を与えず、半日陰な涼しい場所で育てるのがコツです。
特徴的なのは太った丸い葉。タイプによっていろいろと違いはあるそうで、しかも壊れやすい。特徴的な名前は以下の通り。
種小名の ‘buchholzianus’ は、アメリカの裸子植物(シダ)専門の植物学者、ジョン・セオドア・バックホルツ博士(Dr.John Theodore Buchholz)の名をとって命名されました。
場合によっては ‘buchholziana’(ブックホルジアナ、ブッコルジアーナ) という名称で呼ばれることもあります。引用元:isla del pescado – Tylecodon buchholzianus-チレコドン・ブックホルジアヌス
ぶっ壊れやすいから「ブッコルジアヌス」って訳じゃなさそうです。
花が終わると花茎だけが残って、網状になる種類。しかも葉を守るようにして…。この不思議な形をして「万物想」と名づけられたのでしょうか。SFアニメの題材として使えそうです。
おおよその種類を把握しておけば、いざとなったときに使えます(使えるはずです)。コチレドン属とチレコドン属とでは、生育型も変わりますし…。みなさんも、お間違えの無いよう、いま一度ご確認くださいね!
mokutaro(杢太郎)