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サンスベリアといえば、トラノオの名前でも知られる、まさに虎のしっぽのような形と柄が人気の観葉植物ですが、うまく育てれば花が咲くことを知っていましたか?
今回はサンスベリアの花について、その匂いなどの特徴や咲かせ方、咲いた後どうするべきなのかについてご紹介します。
じつは葉の部分に水を蓄えることから、多肉植物の仲間ともされていて、水やりの頻度がすくなく初心者にも育てやすいことも人気の秘密です。
ただし、全てのサンスベリアが花をつけるわけではなく、一定の条件が整わないと咲かせないのでとても珍しいとされています。
サンスベリアの花は、葉の根元あたりから長い花芽を伸ばして、円錐花序といって1本の花芽にたくさんの花をつけます。
花芽は淡い黄緑色で、花の色は白〜クリーム色です。花が咲く時期は管理している温度にもよりますが、だいたい休眠明けの春頃が多いようです。
サンスベリアの花はユリとバナナが混じったような、甘くエキゾチックな香りがします。
本来サンスベリアは乾燥地帯に自生する植物ですが、このような甘い香りを発することで虫を引きつけ、受粉を促していたと考えられます。
サンスベリアの花言葉は「永久/不滅」。サンスベリアには別名としてチトセランという呼び名があり、千歳という途方もない年月を指し示す名前に起因しているそうです。
サンスベリアを長く育てることで花が咲くといった事例がありますが、このポイントは葉の根元にある株を大きく生育させることにあります。
株を大きくするための育て方のポイントを、それぞれみていきましょう。
まず日当たりについて。サンスベリアは真夏の直射日光や西日など強い日差しは避けつつ、しっかり日に当てましょう。レースカーテン越しの明るい日陰で管理するのがベストです。
冬場は寒いので10℃以下にならないように気を付けて、室内で育てましょう。室内でも冬の夜は窓際の温度が氷点下になることもあるので、できるだけ暖かい場所においてください。
次に水やりについてですが、葉っぱが水分を貯蓄でき、乾燥に強いため、控えめにしましょう。水の与えすぎは根腐れを引き起こし枯れてしまいます。
とくにサンスベリアは春・秋は生育期、暑すぎる夏や寒い冬は休眠期に入ります。休眠中の水やりは半月か月に1回、もしくは断水してもいいくらいなので、水やりの頻度に気をつけましょう。
かといって水やりをするときに少しの量しか与えないのは間違いです。鉢の空気を入れ替えるためにも、土がしっかり乾いた段階で、鉢底から滲み出るまでたっぷり水やりしましょう。
最後に肥料ですが、緩効性の置き肥を使うか、夏季の育成期に肥料を土に混ぜ込むかという2つの方法があります。これを行うことで株が丈夫になり、花が咲きやすくなります。
茎や葉っぱを生育させてしまう窒素肥料を少し控えると、しっかりと根と地上部のバランスがとれて、自ずと大きく育っていきます。
サンスベリアは1〜2年に1回、春から秋の間に植え替えをしましょう。一回り大きい鉢に植え替えることで、すくすく根が伸びて大きくなります。
ただし、いきなり大きすぎる鉢に植え替えると、根の張り方が薄くなってしまい不健康になるので気をつけてください。
同じ株を健康に育てたいのであれば、花が咲いた後、早い段階で切り取ることをおすすめします。種を採取したい場合は、そのまま育てても面白いですよ。
また、写真のように花芽の状態で1〜2週間変化が見られない場合は、株に開花させるだけの体力がないという状態なので、切り取ってしまった方がいいです。
サンスベリアに白く良い香りの花を咲かせるためには、様々なポイントに注意し手間暇かけて育てる必要があるようですね。
花が咲くこと自体とても珍しいことなので、花が咲いたらラッキーと思って、気長に育てましょう。
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