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そのおしゃれな見た目から室内の観葉植物や庭木に人気の、オリーブの木。比較的乾燥に強いからといって水やりをおざなりにする人も少なくありませんが、丈夫に美しく育てるには、季節や状態に合わせた水やりが必要です。
そこで今回は、オリーブの木の水やりの方法や注意点をご紹介します。
オリーブの木は地中海が原産の常緑性高木です。日当たりと乾燥を好む性質があり、耐寒性もマイナス10℃ほどまで耐えられるため、地植え栽培で庭木やシンボルツリーとして楽しむことができますし、鉢植えにして室内の観葉植物としても楽しめます。
乾燥を好むオリーブの木は、地中海や日本であれば瀬戸内など、とても雨の少ない地域で育てられています。
ただし、乾燥を好むからといって、水やりをおろそかにする人が多いのですが、これは厳禁です。鉢植えでも地植えでも、その季節にあった水やりをすることで、より株が健康にそだったり、充実した果実をつけるようになりますよ。
ここからはオリーブの木の水やりについて、鉢植えと地植え栽培にわけてご紹介します。
オリーブの木を鉢植えやプランターで育てている場合は、季節によって水やりの頻度を変える必要があります。基本的には春〜秋の生育期にはたっぷり、冬の休眠期は控えめの頻度を意識しましょう。
なお、上記でご紹介した水やりの頻度はあくまで目安です。水やりするときは、次の項目で説明するタイミングをはかる目安を覚えて、状態を確認してから水やりしましょう。
水やりをするときは、鉢土が乾いているかを確認してからにしましょう。前述の季節ごとの水やり頻度に加えて、土の乾燥具合をかんがみながら水やりすることが大切です。
最近では土に挿すだけで土中の水分量がわかる水分計などがあるので、それを使うのが便利です。もしくは割り箸を挿して引き抜いたときに、割り箸が湿って土がまとわりついている状態でなければ水やりする、といった目安をもつといいです。
また水やりするときは、できるだけ晴れた日の午前中に行うようにしましょう。
鉢植えのオリーブの木に水やりをするときは、鉢底から水がしみでるまでたっぷりと与えてください。
この水の量は、冬の休眠期、春秋の生育期でも変わりません。乾燥させようだとか、休眠きだからといった理由で少量の水やりをするのは、かえってオリーブの木に負担を与えてしまうので絶対に避けてください。
また、植物は根から水分だけではなく、酸素も吸収しています。そのため鉢底から水がしみでるまで大量に水やりをすることで、土と土の間に含まれた空気も循環するので、新鮮な酸素を土に含ませることができ、より生育にとっていい環境がつくれるのです。
なお、鉢皿に水がたまったら、そのままにせず捨ててください。鉢皿に水をためたままにすると通気性・排水性が悪くなり、根が呼吸できずに枯れてしまうので注意しましょう。まずはこの原則をおさえてくださいね。
地植えでオリーブの木を育てるときは、基本的に雨の水分だけで事足りるので、水やりの必要はありません。
ただし、7〜9月の間、雨が15日ほど降らずに日照りの日が続くようであれば、たっぷり水やりを与えましょう。広がった枝先の真下に根が広がっているので、水やりするときは枝の位置、ひいては根の位置を意識しながら水やりするようにしましょう。
オリーブにとって水やりは、花つきや実つきを左右する大切な要素です。乾燥を好むとはいえ、あまりに水やりにしないのもいけませんし、水やりしすぎるのもいけません。
育てていく中で水やりの頻度やペースを調整しながら、オリーブの木を大切に育ててくださいね。
GreenSnap編集部