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ゆるやかにカーブした細長いシルバーリーフを、トリコロームと呼ばれる白い毛で覆ったキセログラフィカ。
株分けでしか増やすことができないのですが、その株分けのためには花を咲かせる必要があって、短期間にとはいかないようです。
種子が微小で幼生の成長も遅いため、日本国内では環境的に実生は難しいという状況です。
現実的な方法だと、株分けによって増やしていく事になります。
株分けのタイミングは決まっているわけではありませんが、花が咲いた後にできる「子株」を分けてあげるのが一番やりやすいでしょう。
しかし花が咲いてから1〜2年で親株が枯れてしまうことがあるので、子株は大事に育ててあげたいですね。
キセログラフィカは、大きく成長すると株の中心から黄色い茎が伸びてきて、そこに紫色の花を咲かせます。
ですが成長スピードが遅く、株が大きくならないと花が咲きません。
増やしていくためにも、まずは大事に育てましょう。
直射日光に当てず、風通しの良い場所で育てるのが重要です。
空気中の水分を吸収するのがエアプランツなので頻繁に水をやる必要はありませんが、日本の環境ではそれだけだと枯れてしまうので、たまに水やりが必要です。
ミスティングと呼ばれる方法は、霧吹きで葉っぱを湿らせるという、観葉植物ではよく行われる方法と同じです。
一週間に一度ぐらいのペースで、葉がしっとりと湿るぐらいの水を吹きかけてあげてください。
気孔は夜に開くので、18時以降にミスティングしてください。
もう一つはソーキングといって、一ヶ月に一度、水にたっぷりと浸ける方法です。
室温と同じぐらいの水を張った容器にキセログラフィカを丸ごと浸します。
4〜6時間ほどで水からあげて、逆さに吊るして乾燥させます。
乾燥したらまたいつものように吊るしてOKです。
株分けせずに群生にするクランプという増やし方もあるそうですが、今回はより現実的な株分けを紹介しました。
方法自体に特別な措置は必要なく、基本的な手順に沿えば問題ないようです。
むしろ株分け後に同じ大きさになるまで3年から4年かかるという話なので、大事に育てることが重要になってきます。
徳原鉄二