warning
error
success
information
華やかな花姿のマリーゴールドはそのままでも可愛らしいですが、コンパニオンプランツとしても効果があります。マリーゴールドは特有の香りが特徴で、丈夫で育てやすく暑さにも強い植物です。マリーゴールドを野菜と一緒に植えれば、全体の雰囲気も明るくなりますね!
今回は、コンパニオンプランツの特徴やマリーゴールドと相性のよい野菜、そしてコンパニオンプランツのデメリットなどを詳しく紹介していきます。
コンパニオンプランツとは、他の野菜と一緒に育てて双方によい影響を与える植物のことを言います。コンパニオンプランツは「共生植物」とも呼ばれ、ハーブ類が多いですがマリーゴールドもコンパニオンプランツとして有名な植物です。
マリーゴールドを野菜と同じプランターや近くに植えることで、根や葉の部分には特有の匂いがあり害虫を遠ざける効果が期待できます。キク科の植物には防虫効果が基本的に備わっていますが、中でもマリーゴールドは強いアレロパシー効果があることで知られています。アレロパシー効果とは、一言で説明すると害虫予防や殺菌効果などがある効果のことです。
また、マリーゴールドは地上だけでなく、土中の害虫にも効果があります。マリーゴールドの根の分泌液によって、土壌害虫であるセンチュウを遠ざける働きがあります。根の部分だけでなく、マリーゴールドの茎や花を土中に入れても同じ効果が期待できます。
マリーゴールドを植えれば土の中も綺麗に維持できるので、その結果一緒に植えた野菜も元気よく育ってくれます。
マリーゴールドにはアフリカン種とフレンチ種の2種類があり、コンパニオンプランツとして利用するにはアフリカン種の方が適しています。中でも「アフリカントール」という品種がセンチュウの駆除に効果があり、黄色やオレンジ色の大きな花を咲かせます。
アフリカン種は草丈が約90~100cmと高いため、植え付けの際は間隔を空けるようにしましょう。
フレンチ種では「グランドコントロール」という品種もセンチュウ駆除の効果があるので、こちらもおすすめします。小さなオレンジ色の花が数多く咲きますが、生育が旺盛なので植えつける場所には配慮するとよいです。
マリーゴールドはさまざまな野菜と相性がよいとされますが、特に夏~秋の時期に旬を迎える野菜とは相性がよいです。それでは、マリーゴールドと相性のよい野菜について詳しく見ていきましょう!
アブラナ科の大根をマリーゴールドと一緒に植えて育てることで、モンシロチョウなどに対して防虫効果があります。また、大根は土中でネグサレセンチュウという害虫の被害も受けやすい野菜ですが、マリーゴールドを植えればこの害虫を駆除することが可能です。コンパニオンプランツの種類が違うだけで、野菜への効果も変わってきますね。
マリーゴールドはオクラとの相性もよく、植物の根に寄生するネコブセンチュウはマリーゴールドの匂いを苦手とします。そのため、オクラがかかりやすい根こぶ病や根腐れにも有効的とされています。
夏野菜を代表するピーマンには、コナジラミやハダニなどの害虫が発生しやすいです。マリーゴールドを畝間の通路に植え付けることで、これらの害虫対策になります。屋外で育てる野菜は害虫が心配ですが、マリーゴールドを植えつけることでその心配も軽減されますね。
マリーゴールドはナス科であるトマトと一緒に栽培することで、トマトの害虫であるアブラムシを遠ざけてくれます。トマト1株につき、マリーゴールドを四隅に4株を目安に植えるとよいです。
マリーゴールドは、ナス科の野菜とも相性がよいです。マリーゴールドを一緒に育てることで害虫予防になり、生育を助けてくれる効果があります。
マリーゴールドはセンチュウ対策に効果があると説明しましたが、ウリ科のキュウリと一緒に植えることでその効果が十分に発揮されます。マリーゴールドを周りに植え付けることで、見た目も華やかになりますね。
最近ではコンパニオンプランツの認知度も上がり、コンパニオンプランツを利用する方も増えてきましたね。しかし、マリーゴールドには他のコンパニオンプランツと同じくデメリットもあります。
野菜などを育てるのと同じで、マリーゴールドを栽培するためには手間もかかってきます。マリーゴールドは花で購入すると高いため、種から育てることでコストを抑えることができます。マリーゴールドの種まきは、3~5月頃が最適な時期です。種まきから開花までは約2ヶ月で、開花時期も5~11月頃と長い期間観賞が楽しめます。
また、マリーゴールドの品種にもよりますが、野菜のすくそばにマリーゴールドを植えると野菜の生育に悪い影響を及ぼすことがあります。そのため、マリーゴールドは畝間の通路に植え付けるようにしましょう。
コンパニオンプランツにはシソやルッコラなどさまざまな種類がありますが、マリーゴールドは見た目も華やかなので雰囲気も明るくなりますよね。マリーゴールドは品種によって草丈も大きく異なるので、コンパニオンプランツに適した品種選びが大切です。薬剤を散布して害虫予防もできますが、無農薬で育てたいようであればコンパニオンプランツはおすすめです!
マリーゴールドと相性のよい野菜を栽培されていれば、ぜひともコンパニオンプランツとしてマリーゴールドを育ててみましょう。
GreenSnap編集部