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まるでレースのような花姿が印象的なオルレアは、切り花はもちろん花壇や鉢植えなどの寄せ植えとしても大変人気があります。色鮮やかな花の中に、白いアクセントがあると素敵ですよね。オルレアは種からでも育てられるので、初心者の方にもおすすめの植物です。
ここでは、オルレアの特徴や育て方を中心に詳しく解説してきます!これからオルレアを栽培してみたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オルレアはヨーロッパが原産で、セリ科オルレア属に分類される植物です。原産国では多年草ですが、日本ではヨーロッパと環境も異なることから一年草として扱われています。
オルレアの開花時期は3~7月頃で、白いレースのような可愛らしい花を咲かせます。その花姿から「ホワイトレース」という異名を持ち、草丈は10~60cmほどです。ホワイトレースフラワーと呼ばれる花姿が似た植物がありますが、こちらはオルレアとは異なります。
オルレアは寒さに強く暑さに弱い性質があり、冬の時期に霜が降りても枯れにくいため冬越しは不要です。反対に、暑い夏には枯れてしまうことが多いです。オルレアは花つきもよく、色んな植物と相性もよいので寄せ植えなどでも楽しめます。
オルレアの種まきは9~10月頃が適期で、ポット苗に2~3粒撒いて土を被せます。2週間ほど経過したら発芽しますが、オルレアの発芽率はそこまで高くないので種を多めに撒いておきましょう。
2~3枚くらいの本葉が出てきたら均等に間引きし、その後は日当たりのよい環境でオルレアを育てます。
オルレアの苗の植え付け時期は3月頃で、地植えする場合はポットから苗を取り出して根鉢を崩さないで植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水やりしましょう。
鉢植えでは、7~8号の鉢を目安に植え付けます。鉢底にネットを敷き、軽石を入れた後に半分程度の培養土を入れます。ポットからオルレアの苗を取り出し、根鉢は崩さずそのままの状態で植え付けてください。
全体の土の量は鉢の縁より約2~3cm下の高さを目安に入れ、植え付けした後は水をたっぷりあげます。寄せ植えの場合は、大きな鉢を用意して他の植物と一緒に植え付けましょう。
オルレアの鉢植えでは、市販の園芸用培養土を使用して問題ありません。地植えの場合は、植え付ける約1~2週間前に腐葉土などを土に混ぜ込んでおきます。
しばらくすると土が熟してくるので、植え付けした後にオルレアの根張りもよくなります。
地植えのオルレアは、根付いてからは特に水やりは必要ありません。ただし、土の表面が乾いたようであれば、たっぷり水やりしましょう。
鉢植えでも、土が乾燥すれば十分な水やりが必要です。季節によって土が乾くタイミングが異なるので、日頃からオルレアを観察しながらベストなタイミングで水やりしましょう。
オルレアは植え付けした際に土作りが十分であれば、追肥は特に必要ありません。肥料が多いと花つきが悪くなるためです。ただし、株に元気がない場合は液体肥料を与えて様子をみましょう。
咲き終わったオルレアの花は、次の花を咲かせるためにも早めに花がら摘みをしましょう。花がら摘みでは、オルレアの花茎の根元を取り除きます。
花がら摘みをすると株回りも綺麗な状態を維持できるため、病害虫の発生も抑えることができます。
オルレアの種を採取する場合は、花が咲き終わったら花がら摘みをしないことで自然な状態で種を作ります。外側がギザギザしているのがオルレアの1つの種で、花序の部分が茶色になりカラカラになったら種を採取できます。
オルレアの種の採種はできれば晴れの日に行い、種を採取した後は密閉袋などに入れて保存してください。時期になったら、採取した種を土に播きしましょう。
オルレアは繁殖力が旺盛の植物で、こぼれ種でもどんどん増えていきます!そのため、オルレアの種が地面の上に落ちたら自然に生長することがほとんどです。
花がら摘みをしなければ種が沢山できるので、オルレアを増やしたいという方はそのまま育てるとよいでしょう。
可愛らしいオルレアの花は病害虫にかかりにくいと言われていますが、場合によっては病気や害虫が発生することもあります。オルレアはうどんこ病にかかりやすく、葉の表面にうどん粉をまぶしたように白色のカビが発生します。この状態が続くと光合成ができなくなったり、株全体がかれてしまうため、見つけ次第殺虫剤を散布しましょう。
また、オルレアはヨトウムシやアブラムシなどの害虫も発生することがあります。ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、夜の時間帯に活発に行動します。対策として早い段階で薬剤を散布するか、夜中に巡回して見つけ次第捕殺しましょう。
アブラムシは3~11月頃に発生しやすく、ウイルスを媒介するため早めの対処が必要です。予防策として、植え付け時にアブラムシ用の薬剤を土に混ぜ込んでとくとよいです。
アブラムシは発生した場合は、初期の段階であればブラシでこすり落とします。大量に発生した場合は、アブラムシに牛乳をかけることで窒息死します。
今回は、オルレアの特徴や育て方などについて紹介しました。オルレアは種から育てることができ、繁殖しやすいので園芸初心者でも安心して育てられます。オルレアのみを育ててもよいですが、他の植物と寄せ植えすることで雰囲気もがらりと変わることでしょう。
ご興味があれば、ご自宅のお庭で可愛らしいオルレアを育ててみることをおすすめします!
GreenSnap編集部