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美しい銀葉のオリーブ・シプレッシーノは、日本でも多く栽培されているオリーブの一つです。上に向かって育つため、室内の狭い場所などでもすくすく育ちます。室内のちょっとしたスペースにオリーブを飾りたいという方は、オリーブ・シプレッシーノをおすすめします!
今回は、オリーブ・シプレッシーノの特徴や育て方などについて詳しく解説していきます。
オリーブ・シプレッシーノはイタリアのシチリア島で多く栽培され、銀葉の葉が美しい品種です。シプレッシーノという名前は、直立型の樹木であることからイタリア語で糸杉を意味する「cipresso(サイプレス)」が語源と言われています。
樹高は低めでゆっくりと生長しますが、繁殖力は旺盛です。オリーブ・シプレッシーノの樹皮は樹齢10年まではツルツルしたグレーですが、それ以降はごつごつした黒色になります。他の品種と同様に、近くで異なる品種のオリーブを栽培することで果実が実りやすいです。
オリーブ・シプレッシーノの実は楕円形で、オリーブオイルやピクルスに加工されることが多いです。
オリーブ・シプレッシーノは5月中旬~6月上旬にかけて花を咲かせることが多く、花が散ってから実をつけます。10月中旬〜11月上旬頃が収穫時期で、実はグリーンから紫や黒に熟していきます。
オリーブ・シプレッシーノは、日当たりや風通しのよい場所でよく育ちます。半日陰の環境でも育ちますが、室内で育てる場合はなるべく日光がよく当たる場所で管理しましょう。
オリーブ・シプレッシーノは乾燥気味に育てることがポイントで、鉢植えでは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。地植えの場合はしっかり根付いていれば水やりは基本的に必要ありませんが、冬の時期と実が生る時期には水やりをしましょう。
オリーブを育てるにはpH6.5~7.0の土にする必要があるので、鉢植えと地植えともに苦土石灰を混ぜて土の酸度によって苦土石灰を撒く量を決めましょう。地植えの場合は1㎡あたり300~400g、10号鉢では30g程度を目安に撒いてください。
オリーブ・シプレッシーノは水はけと水もちのよい土を好むため、ホームセンターなどで手に入るオリーブ用の土や果樹・花木用の土を使用して栽培すれば問題ないです。
オリーブ・シプレッシーノの肥料は、2~3月と9~10月の時期に与えます。鉢植えでは6月にも肥料を施し、1年を通して花芽や新芽が増えたり果実が着果しやすくなります。
植え替え後は鉢に溜まるくらいたっぷりと水やりして、水が抜けた後に再度水やりします。その後、しばらくは明るい日陰で管理してください。植え替えした後は、1~2週間ほど肥料を控えましょう。その他、オリーブ・シプレッシーノを植え替えした直後は、根が張るまでの期間は支柱を立ててあげるとよいです。
オリーブ・シプレッシーノの剪定時期は2月中旬~3月頃で、枯れた枝や他の枝と交差するなどの不要枝を中心に剪定していきます。オリーブ・シプレッシーノを若々しく維持するためには、太い枝を切戻す強剪定が効果的です。強剪定した翌年は実は付きませんが、2年目になると実が付きやすくなります。
上手に剪定することで毎年実を付けるようになるので、こまめに手入れしましょう。
オリーブ・シプレッシーノは、ハマキムシやオリーブアナアキゾウムシなどの害虫が発生することがあります。ハマキムシは4~11月頃にかけて発生し、オリーブの葉を内側に巻いて中で葉を食べます。一度発生すると駆除するのに時間がかかるため、予防策として薬剤を散布しましょう。
オリーブの幹などを食害するオリーブアナアキゾウムシは、そのままにしておくとオリーブの木自体が枯れてしまうこともあります。3月下旬~11月上旬頃に活動するので、オリーブアナアキゾウムシを見つけ次第殺虫剤を使って駆除してください。
オリーブの栽培に興味があれば、ぜひともオリーブ・シプレッシーノを育ててみることをおすすめします!
GreenSnap編集部