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白色で可憐な花姿のセラスチウムは、繁殖力が旺盛で数多くの花を咲かせます。寒さに強い性質があるため、日本の涼しい地域でも育つ丈夫な植物です。セラスチウムは銀葉も特徴で、シルバーリーフとしても人気がありますね。
今回は、セラスチウムの特徴や育て方、そして花言葉などについて詳しく紹介していきます!
セラスチウムはナデシコ科ミミナグサ属に分類され、南ヨーロッパを中心に生息する常緑多年草です。高温多湿の日本では夏越しが難しいため、1年草として扱われることが多いです。
セラスチウムは明治時代に渡来したと伝わり、葉は細かい毛で覆われてネズミの耳に似ていることから和名では「シロミミナグサ(白耳菜草)」と呼ばれています。また、英名では「スノーインサマー(Snow in Summer)」とも呼ばれ、一面に白い花が咲く姿が夏の時期に雪が降ったようであることから名付けられました。
セラスチウムは4~6月にかけて白色の花をたくさん咲かせ、葉は銀葉のためシルバーリーフとして人気があります。あたり一面に銀色のカーペットが広がったように見えることから「シルバーカーペット」とも呼ばれ、グランドカバーやロックガーデンに利用されることが多いです。
セラスチウムの植え付けは、2~3月と11~12月頃が最適な時期です。水はけが悪い場合は、水はけをよくしてから植え付けてください。植え付けでは摘心すことでまとまった株に仕上がります。
市販の土は多湿に弱いことが多いため、草花用培養土にパーライト2割ほど混ぜることで水はけのよい土を作りましょう。市販の土を使用しない場合は、赤玉土2:腐葉土(バーク堆肥)1の割合でミックスするとよいです。
セラスチウムはやせた土地で育つため、肥料を与えなくても十分育ちます。肥料を与える場合は、植え付け時に緩効性肥料を施しましょう。肥料を与え過ぎると花が咲かないことがあるため、注意してください。
セラスチウムは、日当たりがよくやせた土地でよく育ちます。高温多湿の環境と雨に弱いため、雨が当たらない場所で育てるとよいでしょう。
鉢植えのセラスチウムでは、土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えましょう。セラスチウムは乾燥した環境を好むため、水やりし過ぎないように気を付けてください。
セラスチウムは水にあたることが苦手なので、株元に与えることで枯れることを予防できます。地植えの場合は、水やりは特に必要ありません。
セラスチウムの植え替えは、10~11月が適期です。セラスチウムは生長が早いため、鉢植えの場合は1年に1回のペースで植え替えします。鉢植えでは、一回りほど大きな鉢に植え替えましょう。
セラスチウムは、種まきや株分け、そして挿し芽で増やすことができます。
セラスチウムの種まきは6月と9月頃が適した時期で、セラスチウムの実は完熟したら自然と裂けるのでこのタイミングで種を採取しましょう。15~20℃の気温であれば、20日程度で発芽します。
セラスチウムが発芽して本葉が3~4枚ほど出たら、2.5号のポリポットに植え替えて苗を育てます。
セラスチウムの株分けは10~11月が適切な時期で、掘り上げた株を他の場所に植え付けして増やしましょう。植え替えと同じ時期なので、セラスチウムを植え替えしたタイミングで株分けするとよいです。
セラスチウムの挿し芽は、5~6月または9月下旬~10月頃が適期といわれています。枝を10cmの長さ切り、水に漬けてから挿し芽用土に挿しましょう。その後、半日陰の場所で水切れしないように管理してください。
セラスチウムは、病害虫にかかることがほとんどありません。
セラスチウムの花言葉は「幸福」「才能」「思いがけない出会い」などです。
セラスチウムの花びらはハート型なので、幸福という花言葉が付けられたのではないでしょうか。
セラスチウムは可愛らしい花を咲かせるだけでなくシルバーリーフも素敵なので、ご自宅のお庭などで育てれば雰囲気も一変します。
春はチューリップなど色とりどりの花が咲きますが、シンプルな白色の花も素敵ですよね。今回紹介したようにセラスチウムの育て方は難しくないので、園芸初心者の方でも育てられます。
機会があれば、ご自宅でセラスチウムを育てて楽しんでみてはいかがでしょうか。

GreenSnap編集部