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パキポディウム・カクチペスはマダガスカル南部を原産とする、キョウチクトウ科パキポディウム属の多肉植物です。多肉植物のなかでも根っこに水を溜める塊根植物(コーデックス)に分類されており、株の生長とともに基部が膨張していきます。
ラテン語で”cactipes(サボテン似の足)”という名が表すように、赤みを帯びた枝の表皮に鋭いトゲが見られるのが特徴です。
今回はパキポディウム・カクチペスの育て方をご紹介します。
マダガスカルの熱帯地域に自生するパキポディウム・カクチペスは、風通しと日当たりのよい環境での栽培が必須です。
パキポディウム・カクチペスが日照不足に陥ると、光を求めて上に生長しようとして幹が細くなってしまいます。1日最低でも6時間以上の日照時間を確保することが大切です。
耐暑性は優れるものの耐寒性には乏しいため、気温10℃を下回るような場合は屋内へと移動させましょう。室温を13~15℃にキープすることで、株へのダメージが最小限に抑えられます。
パキポディウム・カクチペスは乾いた土壌を好むため、季節ごとに水やりの量や頻度を調節します。
表土が乾いてから2~3日後、鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水やりします。水の与えすぎには要注意です。
表土が乾いてから1日後、たっぷりと水やりをします。梅雨や秋雨など長期間に渡って降雨が続いている場合は、屋根のある場所に移動させて多湿状態に陥るのを防ぎましょう。
冬の休眠期の到来に合わせて、徐々に水やり頻度と量を減らしていきます。
パキポディウム・カクチペスの株は休眠期に入っているため、断水をします。1ヶ月に1回程度の水やりで十分です。
パキポディウム・カクチペスは通気性と水はけのよい土を好む植物です。「川砂6:腐葉土4」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。
市販の多肉植物・サボテン用の土でも代用可能なものの、水はけが不十分であれば軽石または赤玉土の小粒も混ぜ込みましょう。
パキポディウム・カクチペスは強健な性質を誇るため、基本的に施肥の必要はありません。春に開花する花の付き方をよりよくしたい場合は、春~秋の生育期に月1~2回、液肥を施してください。
パキポディウム・カクチペスの植え付け・植え替え適期は5~7月です。変色して腐っている箇所は胴切りをして、残った元気な株を植え付けていきます。
パキポディウム・カクチペスは3月〜5月頃を目処に、挿し木で増やせます。
パキポディウム・カクチペスは、ウイルス病の被害に合いやすい植物です。
葉に薄緑や黄色の混じったモザイクがかかったようなものが見られたら、ウイルス病に感染している可能性があります。一度感染するとウイルス病の完治は見込めないため、幹ごと焼却処分しましょう。
ウイルス病にかかった株に触れた道具は、必ずきれいに洗浄しましょう。きれいに洗いきれていない道具を介して、他の植物に感染を広げてしまう可能性があります。
パキポディウム・カクチペスは、アブラムシやハダニの被害を受けやすい植物です。放置していると葉から栄養を吸い上げ、健康な生育を阻害されてしまいます。アブラムシやハダニは見つけ次第すぐに駆除してください。
パキポディウム・カクチペスは3~5月にかけて、長く伸ばした茎先からレモンイエローの花を咲かせます。葉の緑色と表皮の赤色も合わさって、全体的にカラフルな印象を受けるパキポディウムです。
パキポディウム・カクチペスはよく見られる象牙色の肌ではなく、赤茶けた肌をもつ珍しいパキポディウムとなっています。一風変わったパキポディウムを育てたい方におすすめの品種です。
GreenSnap編集部