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道端でよく見かけるヒメオドリコソウは名前は聞いたことがなくても見たことがある方は多いと思います。
今回はヒメオドリコソウについて紹介していきます。花言葉はあるのか、食べることができるのかまとめたので、ぜひご参照ください。
ヒメオドリコソウはシソ科・オドリコソウ属の多年草です。こちらはヨーロッパ原産の植物ですが、日本に帰化しています。外来種で明治時代に入ってきて、道端や庭などに入り込み雑草として扱われる植物です。
非常に繁殖力が高いのが特徴で、なかなか根絶は難しいとされています。
ヒメオドリコソウは3月から5月に花を咲かせます。花の色はピンク色で唇形花をしているのが特徴です。上唇片は兜の形をしていて、下唇先は2裂しています。下の花弁には小さな濃いピンク色の斑点があるのが特徴です。
花は外側に向かって開花し、上から見ると放射状になっています。ヒメオドリコソウは花の正面がなく、360°あらゆる角度で楽しむことができる植物です。
ヒメオドリコソウの葉は短くだいたい2cmから3cmほどです。フチにはギザギザとした鋸歯(きょし)を持っています。葉脈ははっきりとしていてシソ科特有の短い毛で覆われているのが特徴です。
葉の形は丸みのある三角形で上のほうの葉は茶色く変わるのが特徴です。シソ科なのでミントのようによい香りがしそうに思われがちですが、この葉はもむと独特なニオイを発します。
ヒメオドリコソウの花言葉は「陽気」、「愛嬌」、「快活」、「春の幸せ」です。
ヒメオドリコソウの見た目は笠をかぶった踊り子のように見えます。このことから「愛嬌」や「陽気」、「快活」となったのでしょう。
ヒメオドリコソウの花期は3月から5月のあたたかくなる時期です。花が咲くとちょうど春がやってくるため「春の幸せ」という花言葉が設定されたと考えられます。
ヒメオドリコソウは他のシソ科の植物と同じで食べることができます。とくに毒はないため、食べても問題はありません。天ぷら、胡麻和え、おひたしとして利用することがあるのです。
自宅に庭に生えたヒメオドリコソウを食べる場合は、よく洗ってから調理することをおすすめします。
またヒメオドリコソウは蜜が甘いという特徴があります。この蜜の糖度は50度以上と言われるほどなので、興味がある方はなめてみてもよいかもしれません。茎を折ると中から蜜がでてきます。これをなめるだけでもおいしい味がするのです。
ヒメオドリコソウは日本に帰化するほどの丈夫な植物で、繁殖力がとても旺盛です。一度庭に入り込むとなかなか駆除できないこともあるでしょう。アスファルトやコンクリートの隙間から顔を出すこともあるほどの生命力を持ちます。
ヒメオドリコソウは手で抜くのはあまり効果的とは言えません。
ヒメオドリコソウを駆除するには除草剤や防草シートがおすすめです。除草剤はシソ科のヒメオドリコソウに効果のあるものを選びましょう。一度除草しても種子が飛んでくることでまた生えてきてしまいます。防草シートを敷くと駆除に効果的です。
ヒメオドリコソウはホトケノザに似ているとよく言われます。ホトケノザはヒメオドリコソウと同じくシソ科・オドリコソウ属の植物で分類上は非常に近い植物といえます。
ホトケノザは春の七草としても知られ、花期は3月から6月です。ヒメオドリコソウとの花期もほぼ重なり、区別がつきにくいと言ってよいでしょう。
まずヒメオドリコソウは葉が同じシソ科のミントに似ています。葉には短い毛が生えていて草竹が低いです。
ホトケノザは葉に毛は生えておらず、ヒメオドリコソウと比べて葉の間隔があいています。
葉の間隔があいていて茎が見えるのがホトケノザ、葉に毛が生えているのがヒメオドリコソウと覚えておくと区別がしやすいでしょう。
他にもヒメオドリコソウとホトケノザは花の色で見分けることもできます。ヒメオドリコソウの花は淡いピンク色でかなり白っぽい見た目をしていますが、ホトケノザの花の色は濃いピンクです。
ヒメオドリコソウは雑草として扱われますが、小さな花はとても美しいです。周囲を見渡すように開花する様子は愛らしいので見かけたらぜひ観察してみませんか。
ヒメオドリコソウは食べることができる植物なので興味がある方は料理にも活用しましょう。ホトケノザと見比べて違いも感じてみませんか。

GreenSnap編集部