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苔にはさまざまな種類がありますが、今回は水苔という種類の苔を紹介していきます。そもそも水苔とはどんな植物なのか、使い方・保管方法や戻し方などまとめたのでこれから水苔を使用したい方はぜひご参照ください。
水苔はミズゴケ科ミズゴケ属に分類される苔の一種です。日本には50種類近くの水苔があります。水辺など湿った場所に自生していて園芸界でもよく利用される苔です。
水苔の葉には特殊な細胞があり、水を大量にため込むことができます。
植え込み材料として使用されることがあるのも特徴で、水はけと水持ちどちらもよいです。水苔は排水性や通気性にも富んでいて、非常に便利な素材でさまざまなことに使われます。
水分を含むとふにゃっとやわらかい特徴があるため、植物の根を傷つけにくいことがメリットです。
水苔は一般的には乾燥された状態で売られていることがほとんどで、戻し方も簡単で、育てるのも難しくないですよ。
乾燥した状態の水苔はそのまま使うことはできないので、一度水に戻す必要があります。
3~5の工程を2回繰り返して行うと、より水を吸って膨らんでくれますので、保湿性と通気性に優れた水苔にすることができます。
水苔は着生植物のランに使用することができます。他にも観葉植物や多肉植物の植え込み材料としての使用方法もあり、土での栽培が苦手な方におすすめです。
すでに水に戻してある水苔を使用します。植物の植え込み材料として水苔を使う際は、乾燥していては使えないため注意してください。
育てたい植物の根の周りに水苔を巻いてください。このとき強く巻いてしまうと水分が減って硬くなることがあります。硬いと植物の根が傷つくこともあるので気をつけましょう。
水苔はその保水性からマルチング材としても活用できます。水切れ、乾燥に弱い植物などを育てる場合は、地表面に水苔を敷くことでお水の管理が楽になることもあります。
水苔の育て方は簡単で初心者の方にも向いています。まず水苔はもともと薄暗いところを好みます。日陰や半日陰で育ててください。直射日光が水苔に当たると変色して黄色っぽくなることがあります。
水やりは腰水です。腰水とは水苔を水に浸すことですが、完全に水没する状態ではなく、軽く浸るくらいにしてください。
肥料はとくに必要ありません。水苔はもともと丈夫な植物で、日本のあちこちに自生するほどなので肥料を与えずに育てましょう。肥料を与えると変色してしまうことがあります。
市販の乾燥水苔も腰水で数カ月間育てると、緑色の新芽がでることがあります。ニュージーランド産の乾燥水苔の方が他の原産国と比べると緑に戻る割合が高いと言われています
水苔はカビが生えることがあります。カビが生えたら洗い流すか、手で取り除くかをしてください。
水苔への水やりの頻度が多すぎて常に湿った状態が続くとカビの発生原因になりますが、特にランの着生、栽培に水苔を使用する場合、カビの発生はつきものです。植物自体に特に異常がない場合は、カビを水で洗い流してあげれば問題ありません。薬剤を使用すると植物の生育に悪影響が出る場合がありますので注意しましょう。
なるべくカビが生えないように水苔を植え替える、湿気に気をつけるなどするとよいでしょう。
あまりにもカビがたくさん生えている場合は、処分をしてください。
水苔は乾燥した状態の場合は、密閉できる袋に入れて暗い場所で保管してください。湿気があると戻ってしまうため乾燥した場所で保管することをおすすめします。
水に戻した水苔の場合は、そのまま保管はできません。濡れた水苔の状態で保管をするとカビが生えたり、腐ったりしてニオイが出る可能性もあります。乾燥させて保管をしましょう。
乾燥のさせ方は簡単で太陽光に当てて自然乾燥させるだけです。水苔が乾いたら密閉できる袋に入れて、湿気を避けて保管します。一度水に戻した水苔は、再び乾燥させたとしてもなるべく早めに使い切ってください。
水苔は100円ショップでも売られていることがあります。少量を安く買える可能性があるのでぜひ探してみましょう。
テラリウムや苔玉など楽しみ方はたくさんあり、みずみずしい見た目なでインテリアとしてもおすすめです。用土としても使えるのでチャレンジしてみませんか。
苔屋のAkinobu
GreenSnap編集部