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タカサゴユリは、ラッパ状の花を咲かせるユリ科の植物です。夏になると荒地や雑木林などでもみられ、雑草かと思えば大きくキレイな花を咲かせて魅了します。
今回はタカサゴユリの特徴や毒性、テッポウユリとの見分け方などを紹介します。

タカサゴユリは、ユリ科ユリ属台湾原産の外来植物で、観賞用として大正時代に日本に入っていきたそうです。
7〜9月頃になると、1.5mほどに伸びた直立茎から長さ15cmほどの白いラッパ状の花を咲かせ、とても日本固有のテッポウユリと似ています。
強く荒地や道端でも生えるほど丈夫で育てやすい反面、繁殖力がとても強いので雑草として駆除されることも多いです。

タカサゴユリとテッポウユリのどちらもユリ科ユリ属の植物ですが、タカサゴユリは「外来植物」、テッポウユリは沖縄原産の「日本固有種」の一つです。
それぞれの葉っぱと花の違いについてを知っておくと見分けることができます。
タカサゴユリの葉は細長くて松の葉に似ていますが、テッポウユリは笹の葉のようにややふくらみがあります。
タカサゴユリの花の大きさは15〜20cmほどで、テッポウユリは10〜15cmほどです。小さいほうがテッポウユリと覚えておきましょう。
また、タカサゴユリにはピンクの筋が入りますが、テッポウユリには筋がないので、筋の有無でも判断できます。
タカサゴユリの葉を猫が食べてしまうと、嘔吐をすることがあります。最悪の場合、猫が死んでしまうこともあるため注意をしましょう。タカサゴユリに限らずユリ科の葉でも猫には毒です。
もし猫がタカサゴユリを食べてしまった可能性がある場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
タカサゴユリは、見た目が猫草に似ていてさらに猫が嫌うニオイがありません。猫がその毒性に気がつかずに食べてしまうことがあるので、猫がいる家での栽培は注意が必要です。
タカサゴユリは繁殖力がとても強いため、日本では雑草としても扱われます。
いつの間にか庭に入り込んで繁殖することもあれば、地植えしていたタカサゴユリがあっという間に増えることもあります。
タカサゴユリは増えすぎると日本固有種の生態を脅かす危険があるため、繁殖のしすぎには注意が必要です。
繁殖しすぎてしまった場合は、球根ごと引き抜いてしまいましょう。
タカサゴユリは耐陰性があります半日陰でも育ちますが、なるべく明るい場所での栽培がよいです。地植えの場合は、根付いたあとは水やりはとくに必要ありません。
タカサゴユリはほかのユリよりも大量な種子をつくるため、繁殖力がとても強いのが特徴です。地植えをするとすぐに増えるため気をつけてください。
なお、繁殖力が旺盛で自然とどんどん育つため肥料は必要ありません。
真っ白で大きな花をつけるタカサゴユリは見た目がとても豪華です。雑草のように繁殖力や生命力が強いため初心者の方でも栽培ができるでしょう。
お庭にテッポウユリの花が咲いたらぜひその美しい花の姿や花の筋も観察してください。

GreenSnap編集部