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北海道物産展などでよく見かける行者にんにくは、よく名前は聞くものの、どんな野菜なのかわからない方も多いかと思います。このページでは行者にんにくの効能や栄養、保存方法などについて解説しています。
行者にんにくはヒガンバナ科ネギ属の植物です。北海道で多く採れ、湿地に自生します。最大の特徴はニンニクの香りがすることですが、見た目はニンニクにあまり似ていません。にんにくは根がふくらみますが、行者にんにくは細く、全体的に長ネギに似ています。
行者にんにくは20cmから30cmの草丈で、夏に白色でネギ科特有の小花を丸い形にして咲かせます。
かつて山にこもる修験道の行者が食べたといわれ、このような名前になったとされています。茎はシャキシャキとしていておいしく、香りはニンニクそのものと評されます。
行者にんにくには、βカロテン、ビタミンK、アリイン、ビタミンCが含まれます。
行者にんにく100gあたりのカロリーは34kcalです。
ビタミンKは止血作用があり、不足すると血が止まりにくくなります。日頃からビタミンKが足りていない方は、行者にんにくを食べるとよいでしょう。
行者にんにくには、βカロテンが豊富で体内でビタミンAに変化します。抗酸化作用が高いとされ、がん予防にも効果的です。アンチエイジングによいでしょう。
ニンニク特有の成分であるアリインは、アミノ酸の一種です。玉ねぎにも含まれ独特なニオイの元となります。このアリインはとくに行者にんにくに見られる成分で、血液の流れをよくするとされています。動脈硬化や生活習慣病予防になるでしょう。
行者にんにくにはビタミンCも豊富で通常のニンニクの5倍含まれています。風邪予防に効果的で、免疫力の向上にもよいでしょう。またビタミンCはコラーゲン生成にも欠かせない栄養で、美肌ケアにもなります。
行者にんにくは冬であれば常温保存ができます。ただし、長く保存をしたい場合は冷蔵保存や冷凍保存がよいでしょう。
冷蔵保存をする場合は、濡らしたキッチンペーパーで行者にんにくを包み、冷蔵庫のなかで立てて(茎を下に、葉先を上にする)保管をしてください。キッチンペーパーはこまめに交換します。保存期間目安は1週間です。
それ以上保存したい場合は冷凍してください。ただし、冷凍すると独特なニオイが落ちるので気をっつけましょう。行者にんにくをお湯のなかにさっとくぐらせてから水で冷やし、水気をしっかりと切った後にタッパーなどに入れて冷凍保管してください。3週間ほど日持ちします。
行者にんにくは独特な香りがして、食欲をそそりますよね。効果効能も豊富なので食べてみませんか。自宅での栽培も可能です。採れたての行者にんにくを料理に活用してみましょう。
GreenSnap編集部