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黄色くコロンとした花を密集させるキブシはとても愛らしいです。ちょうど梅や早咲きのサクラと花期が重なるため、お花を見に出かけると一緒に見つけることがあります。そんなキブシとはそもそもどんな植物なのでしょうか。
このページではキブシについて解説しています。ぜひご参照ください。
キブシとはキブシ科キブシ属の植物で、キフジとも呼ばれます。日本固有の植物で、樹高は3メートルで高いものだと7メートルです。
キブシの果実は7~12ミリで緑色をしていますが、熟すとオレンジ色になり、その後黒くなります。
キブシの果実は染織やインクなど黒の染料に利用されます。古くはお歯黒に使用されていたほどの歴史のある植物です。当時、お歯黒に使う方法はシンプルで果実をすって潰して粉にしていました。
キブシは漢字で書くと「木五倍子」です。そもそも五倍子(フシ)という植物があります。こちらの果実は染物の原料となりました。
キブシはフシの代用に使われることがあったため、キブシという名前になりました。
また、キブシの学名は「Stachyurus praecox」です。
キブシの花は3月から5月に咲きます。花は黄色で総状花序に付けます。総状花序とは総(ふさ)のように花をつけることで、フジに代表されます。
キブシの花は垂れ下がるのが特徴で黄色いフジのような見た目をしています。花そのものは小さく1センチ未満です。よく見ると花は釣鐘状になっています。花弁は4枚です。1つ1つの花は小さいですが、たくさん花が咲くと遠くからでもよく目立ち、まるで黄色いカーテンのようです。
キブシに似た花はフジと八丈キブシです。
マメ科フジ属の植物で、つる性があります。花は紫色で花期は5月です。キブシは黄色で春のはじめから咲きます。色や開花時期で区別ができるでしょう。観賞価値が高く、藤棚に利用されますが、キブシは棚にはしません。
八丈キブシはキブシの一種です。通常のキブシよりも花や果実が大きいのが特徴です。八丈キブシは伊豆諸島、八丈島に自生します。基本的に八丈島や伊豆諸島以外で見つけたキブシのような植物は、八丈キブシではなく、キブシだと判断してよいでしょう。
キブシは花後に葉が出てきて、雌花は果実をつけます。5月ごろに花が終わり、6月になると緑色の実がつきます。このキブシの実は、夏から秋にかけてこの果実はオレンジに色が変わっていきます。さらに晩秋になると果実は黒くなり、裂けます。この果実にはタンニンを多く含みます。
この果実はインクなど染料の原料になり、中には種子が複数入っています。
キブシの花言葉は「出会い」、「待ち合わせ」です。
キブシの花は1つの枝に集まって咲きます。仲良く連なっているように見えることから、このような花言葉になったのでしょう。
キブシの花は個性的なので、一度見たら忘れられないでしょう。1つ1つの花は小さく地味ですが、連なっているととてもきれいです。離れて観察して黄色のカーテンを楽しみ、近づいたときは下向きの愛らしい花を見てみましょう。
早咲きのサクラを見に行くときに見つけられるかもしれませんね。

GreenSnap編集部