ギガ 「兄さん、芋焦げてから、
また調子出てきましたな」



グロ「せやなー。

あのとき花畑見えたねん。

死んだばあちゃんが、
川の向こうで、手ェ振っててな。


わし、懐かしゅうて、
「ばあちゃん、元気かー」って
ゴロゴロ転がってったら

タケシ〜、まだこっち来んな〜

ってばあちゃん、怒っててな。


よく見たら、こっち来いって、
手ェ振ってたんやなくて、
あっち行けっていう意味やったんやな」



ギガ「なんというベタな臨死体験」



グロ「ばあちゃんが来んなっていうから、

後ろ振り向きつつ、
渋々帰ったんやけど、

アレからなんか調子いいねん。


ほら、わし、ここ来たときも、
あのハゲに
芋炙られて目ぇ覚ましたやろ？


やっぱ芋が茹で上がるぐらい
熱々になった方が
体調良いみたいやな〜」



ギガ「なんや兄さん、
けったいな身体してますな〜」



グロ「せやな〜

わしも自分でそう思うわ〜。


飼い主に似てドMなんやろな？」



ギガ「ドM！？

あのハゲ、ドMですのん？」



グロ「せやでー。

この前、あのハゲ、ラメリー姉さん、
鉢ごと真っ逆さまに落っことしたんや。


このままやったら、
姉さん、鉢に潰されて死亡や。


ハゲも必死やったんやろうな。


衝撃防ごうととっさに足伸ばしたんな。


姉さんも、落とされて怒ったんやろな。


ビーサンで剥き出しのあのハゲの足に
グッサリ刺さって、ピース✌️しとったわ。


そんときあのハゲ、
足から血ぃ流しながら、
恍惚とした表情で笑っとんの。

あぁ、よかったって

目も完全逝っとる感じで
ヤギの目やった。


わし、それ見て
悲鳴上げそうになったわ〜。」



ギガ「うわー、

なんやそれ

真性でガチのドMやん。


夏なのに、サブイボできたわ〜」