言葉の変遷としては、 ① 日本の野生の山ブドウやエビヅルを指す古名が「エビ」 平安時代の書物にも葡萄色が記されています。 染色に使ったのはムラサキの根(=紫根)で 渋い青紫色。 ② 深く渋い赤色、イセエビの殻の色に由来する「海老色」も存在していました。 ③ 江戸時代に、「葡萄エビ」と「海老エビ」両者の読みが同じなので混同されていました。 ④ 植物の「ブドウ」という言葉は、中国を経て伝わった外来語で、古代ペルシャ語の「ブダーワ」が語源とされています。 江戸時代中期頃から、両者を区別して呼ぶため植物の方は外来の読み方を付けて「ブドウ」と呼ぶようになり動物の方をそのまま「エビ」という呼ぶようになったのだそうです。
エビヅル 蝦蔓 海老蔓
ブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本
在来種 北海道西部〜本州〜四国〜九州に分布 雌雄異株
カミエビ
この写真は、10月上旬
果実は 直径5~6㎜
エビヅルの居場所は覚えてるんです。でもうかうかしてると、鳥たちに食べられちゃうので、その前に!と、撮ってきました。
標準和名を調べると、水生の甲殻類動物のエビ海老の漢字が付いてます。でも、名前の由来はそのエビではなく、昔はブドウ葡萄の事をエビと呼んでいたことから、命名されたようです。
葡萄と書く『ブドウ』と読みますね
葡萄色と書くと、『エビイロ』と読みます。
エビヅルは日本に自生している野生のブドウの一種で、ヤマブドウの仲間。昔はヤマブドウもエビヅルもひっくるめて『エビ』と呼んでいて、後にそれぞれ分けられた名付けられたのだそう。
なるほどねぇ〜
エビヅルは海老って書くから
★ どうぶつシリーズに入れておくけど、本当の意味は違うんですね
撮影 2025 10/8
北区赤羽自然観察公園
★ どうぶつシリーズ
★ 食べて遠くへ運んでシリーズ
3つ目
アオツヅラフジ 青葛篭藤
別名 カミエビ
ツヅラフジ科アオツヅラフジ属落葉つる性木本
在来種 北海道、本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄に分布
低地の道端、林縁に生育
お花は見逃しちゃったけど、葉っぱを見っけて楽しみに待っていたら刈られちゃったので…(あーザンネン)
10月半ば、小石川植物園の薬園保存園で撮りました
蔓が青緑色をしており、藤のように丈夫で、昔は蔓で籠(つづら)を編んだことから名付けられました。
別名カミエビの由来は諸説あるようです。
その1つ「神のエビズル」
このアオツヅラフジの果実とエビヅルの果実、似ていますね。
エビヅルは食べられるけど、
このアオツヅラフジは有毒で その毒は薬となり利尿、鎮痛、解熱など、薬効あらたかなので「神」が付いたというもの。
へー!おもしろーい!
撮影 2025 10/12
小石川植物園
★ 食べて遠くへ運んでシリーズ