大きくなりました😊ディッキア😊
ディッキアは、パイナップル科の植物で、ブラジルをはじめとする南米原産の多肉植物です。硬質で多肉質の葉がロゼット状に展開し、葉の縁には鋭いトゲを持つのが特徴です。その独特な姿から、観葉植物愛好家の間で高い人気を誇ります。
ディッキアの種類は、大きく「原種」と「交配種（ハイブリッド）」に分けられます。
原種
原種は、南米の限られた地域に自生しているものです。交配種に比べると流通量は少ないですが、その地域の環境に適応した個性的な姿が魅力です。
* マルニエルラポストレイ（Dyckia marnier-lapostollei）:
ディッキアの代表的な原種で、通称「ML」とも呼ばれます。厚みのある白い葉がカールしながら何重にも展開し、重厚な雰囲気があります。
* ゴエリンギー（Dyckia goehringii）:
細長い葉がロゼットを形成し、シルバーグリーンの葉色と白いトゲが美しい品種です。比較的大きくなる傾向があります。
* エステベシー（Dyckia estevesii）:
扇形に葉が展開するユニークな姿が特徴の原種です。強健で育てやすいとされています。
* ダウソニー（Dyckia dawsonii）:
細い葉と、インパクトのあるトゲを持つ原種です。強い光に当てると、葉が赤褐色に色づくことがあります。
交配種（ハイブリッド）
交配種は、人工的に交配されて生まれた園芸品種です。世界中の育種家によって、葉の色、形、トゲの形状など、多種多様な品種が作出されており、その数は増え続けています。
* ヘブンアンドヘル（Dyckia 'Heaven and Hell'）:
「天国と地獄」の名の通り、濃い赤紫色の葉と白い鋭いトゲのコントラストが非常に美しい、人気の交配種です。成長するにつれてトゲがフック状に湾曲する個体もあり、迫力満点な姿に変化します。
* ジョーズ（Dyckia 'Jaws'）:
厚みのある縦長の葉に、鮫の歯（Jaws）のように鋭く湾曲したトゲが並ぶ、力強い見た目が特徴です。
* バトルアックス（Dyckia 'Battle Axe'）:
マーキュリーF2個体の選抜種で、成長するごとにその名の通り斧のような迫力が増していく品種です。
* ブラックアイス（Dyckia 'Black Ice'）:
黒い葉と白いトゲのコントラストが美しい品種です。比較的安価で入手しやすいため、初心者にもおすすめです。
ディッキアの選び方
ディッキアは、見た目のインパクトや珍しさで選ぶのが楽しい植物です。葉の形、トゲの形状、葉の色など、それぞれの品種に個性があります。コレクター心をくすぐる多種多様なディッキアの中から、自分好みの品種を見つけて育てるのが醍醐味です。