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立坪菫
タチツボスミレ
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醜男
2025/03/27
立坪菫(タチツボスミレ)
スミレ科スミレ属の多年草。人家付近の薮や道端から山地までごくふつうに生える。日本には50種類以上のスミレが自生しているが、その中でも最もふつうに見られる。花の頃の茎は高さ10㎝ほどだが、花のあと、高さ30㎝ほどに伸びる。花期の葉は長さ約2㎝の心形で、花のあと2倍以上の大きさになる。托葉はクシの歯状に深裂する。花期は4~5月。花はふつう淡紫色だが、変異が多い。花弁は長さ1.2〜1.5㎝。距は長さ6〜8㎜。果実は蒴果。はじめは楕円形で成熟すると裂開し、種子を載せた3つの舟形の裂片になる。それぞれの裂片は乾燥すると両縁が内側にすぼみ、種子を弾き飛ばす。種子にはエライオソームがつきアリに散布される。
咲き始めは普通のスミレと変わらないが、花が初期から中期ぐらいになると茎が次第に立ち上がってきて高くなることから名前に『タチ』という言葉がついた。『坪』には建物や塀で囲まれた狭い庭や、古くは宮中に向かう途中の道端などの意味がある。このスミレが、庭とか道端、自然が残っているところならどこでも育ち、茎が立ち上がる性質を持つことから『タチツボ』の名前がつけられた。また、スミレの語源は、スミレの距の形が木材に線を引く大工道具の墨壺の端側の出っ張り部分と似ているので、『墨入れ壺』『墨壺』が『スミレ』になったという説がある。
出典『野に咲く花』『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』『草木の種子と果実』『野草の名前 春』
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醜男
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タチツボスミレ
立坪菫
スミレ科スミレ属の多年草。人家付近の薮や道端から山地までごくふつうに生える。日本には50種類以上のスミレが自生しているが、その中でも最もふつうに見られる。花の頃の茎は高さ10㎝ほどだが、花のあと、高さ30㎝ほどに伸びる。花期の葉は長さ約2㎝の心形で、花のあと2倍以上の大きさになる。托葉はクシの歯状に深裂する。花期は4~5月。花はふつう淡紫色だが、変異が多い。花弁は長さ1.2〜1.5㎝。距は長さ6〜8㎜。果実は蒴果。はじめは楕円形で成熟すると裂開し、種子を載せた3つの舟形の裂片になる。それぞれの裂片は乾燥すると両縁が内側にすぼみ、種子を弾き飛ばす。種子にはエライオソームがつきアリに散布される。
咲き始めは普通のスミレと変わらないが、花が初期から中期ぐらいになると茎が次第に立ち上がってきて高くなることから名前に『タチ』という言葉がついた。『坪』には建物や塀で囲まれた狭い庭や、古くは宮中に向かう途中の道端などの意味がある。このスミレが、庭とか道端、自然が残っているところならどこでも育ち、茎が立ち上がる性質を持つことから『タチツボ』の名前がつけられた。また、スミレの語源は、スミレの距の形が木材に線を引く大工道具の墨壺の端側の出っ張り部分と似ているので、『墨入れ壺』『墨壺』が『スミレ』になったという説がある。
出典『野に咲く花』『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』『草木の種子と果実』『野草の名前 春』