前に作った多肉植物の壁掛寄植えが、ようやく根が貼り安定したので、ベランダ多肉コーナーに掛けてみる。

こうして自分専用ベランダカフェテリアの一角にオサレ空間が誕生したのだった。

平和な日常、平和な休日。

一見してゆとりのある日常だが…‥…、

Σまさか！その前日！！再び私は！自分史上最大の窮地に立たされていたとは誰も気づがないであろう！！




その日、私は腹痛に襲われ 駅の公衆トイレに駆け込んだ。

空いていたトイレは、たった一つ！和式のみ。

久々に入る和式に戸惑いを隠せなかったが、背に腹は変えられぬと迷わずチェック イン！

おもむろにズボンを降ろし、直ぐさましゃがんで事なきを得た。

ちょっと便器が汚かったとか、変な落書きが壁に書いてあるとか 些細な不満はあるにせよ無事に用をたす。




だが……‥…



Σだが！物語は！！

この後！急展開を迎える事になる！！


ではこの物語を語るには、まず私の癖とトイレの構造について話さなければならない！


トイレに入り『大』をしている最中、私はよく色々な思いにふける。

この時、私は親指の爪を噛み真剣な眼差しで前方の壁一点を見つめるのだった。


トイレの構造について説明しよう。

私が入ったトイレは入口から左右に分かれ、左手が立ってやる小便用便器。

右手が座ってやる大便用便器で縦に配列されている。

個室のドアを開けると、一度和式は、またぐような形になり座って左手にドアがある構造。


私は いつものように座って無意識に親指の爪を噛んでいた。

トイレのドアの鍵を信用していない訳では無い。

ただスライド式という単純な構造をとる鍵は、何かの拍子に開いてしまったりするんじゃないかと用心の為、左手で押さえる事にした………………







Σハズだった！！！！！！！！




ドア……‥…‥……‥…



Σゆっくりと開放！！！！！


！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！


鍵のかかりが浅かったのか、私の左手は鍵を掴む事なく、むしろドアを押す形になり空を切る！！


ドアはゆっくりと開き、約９０°の地点で停止！！



………………………………。



………………………………。



………………………………。



正面で小を済ませ中の男性と見つめ合う形になり、お互い約２秒の思考停止……。




一方私は！！！！



しゃがんだ状態で半ケツを出したまま…、




左手は空を切ったままドアの方へと真っ直ぐと伸ばし…、








親指の爪を噛んでいた！




Σどんだけセクシィポーズだよ！


！！！！！！！！！！！！！！！！！！！



とにかく！！

目の前で起こる問題に最善を尽くさねばならない！


『すみません。閉めてもらえますか？』

と目の前の男性に助けを求めるか…。

きっと目の前の男性も自問自答しているハズだ！

スルーするか、助けるか！！！！！


でも どうだろう？

小の最中に思わず振り返れば！！

開くはずのないドアが開き！！

半ケツ状態で親指を甘噛みしながら！！


『カモーン』

と左手を突き出す男性が自分の真後ろにいたら！！


！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

ちっ！違う！！俺は怪しい者ではない！！

別に怪しい物も持ってないさ！！！

この通り！丸腰だ！！！！！


(↑まさに！！！)


こんな言葉がある！！！！

『攻撃は最大の防御なり！！』


とにかく進む事にした！もう誰にも頼らん！


ヒョコヒョコと半ケツ状態でカニ歩きをし、ドアまで移動！

ドアノブを持ちながらヒョコヒョコと戻る。



よし、作戦成功！！！！！


後は気を消し耳を澄まし、ひたすら この事件を知る者が現場から立ち去るのを待つだけだった…。


こうして今日も私の大人のプライドは守られたのだった！


戸締りには気を付けてね！

Fine