以前に寄せ植えした多肉たちの中から！なんか生えてきた！


思えばこのベランダガーデニングにハマっていったのも、父・孝雄から受け継いだDNAがそうさせるのかもしれない。


既に定年を迎えている父・孝雄は暇を持て余していた！！


この類い稀にみるスタミナの使い道を失った父・孝雄は、自身のマンション屋上に超弩級のガーデニングを完成させ！更には料理にも着手する！


その予兆は、

そう、それは確か数十年前に毎週食べるはめになった手作りラーメンで実証されていた！


突如として購入された大きな鍋と豚骨！

『美味しんぼ』から得た知識を武器に『ラーメン』作りを実行に移す！

【男の料理】が流行った時代！絶えない好奇心と流行に敏感な孝雄が、これに乗らないハズがなかった！！

グツグツと前日から『豚骨』を煮込む孝雄！！手間隙かけて、ダシ汁完成！

そして丹精込めて出来たダシに、仕上げとして隠し味に手にしたのは…………！！



『○○店の美味しいラーメン』というタレ！！！


Σむしろメイン！！！！ みたいな！！！


手間隙かけて最後の味付けはインスタント！！！という孝雄の【こだわり】に脱帽した昔！！結局、豚骨なのか醤油なのか わからない味のラーメンが出来、その大きな鍋から数日に及ぶラーメン祭りが繰り広げられたのは言うまでもない！！


そして暇を持て余す孝雄は【カレー】という新たなジャンルに着手する！！！



本格的なカレーを作ろうと豪語する孝雄！

彼はカレーパウダーから始めず何種類かのルー混ぜ、その中にバーモントカレーを使用していた所に、【本格的カレー】を目指した孝雄のセンスが光っていた！！



【普通】という物を嫌い、隠し味とかいう物を入れたがる孝雄！！

そのカレーにカットトマトが多量に投入されているシーンを見る事は出来た。

そして、いくつかのオリジナルレシピにより（←というか思いつき）、孝雄カレーが誕生する！！



シェフ孝雄は言う………。


『カレーの常識を覆す、辛くないカレーが出来た！！ポイントは隠し味のトマト！美味しいから食べてみて！！』



目を輝かせ、自信満々に いよいよ【孝雄カレー】が登場する！！！



一口食べてみると、確かに見た目程辛くなく、ほのかに甘味と後味にトマトの風味が口の中に広がる。


『カレーというくくり には当て嵌まらない全く新しいジャンル』と自身で言わしめた【孝雄カレー】！！


そのネーミングに疑問を抱いた私は、
もしも、これに新たに名前付ける事を許されるのならば、

私は こう名付けよう…………。











Σ ハヤシライス！！！



終わり