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黒蔓

クロヅル

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醜男

2022/07/22

黒蔓(クロヅル)

ニシキギ科クロヅル属の落葉つる性木本。山地の林縁に生える。葉は楕円形または卵形で先は尖る。花期は7～8月。雌雄同株。枝先の円錐形の花序に緑白色の小さな花がつく。果実は翼果。軍配形で多数つき、翼は3個ありその中心に種子がある。秋に茶褐色に熟す。種子は長楕円形で黒褐色。

クロヅルの『クロ』は語源不明とされるが、あぜ道や川の土手など、平地の小高い場所をいう畔(くろ)に、めぐる・旋回するという意味があり、絡みつく蔓がクロヅルになったとする説がある。今年枝のつるは赤褐色で、前年枝はより黒っぽくなる。この特徴からベニヅルとも呼ばれる。根も赤く、アカネヅルの別名もある。

出典『草木の種子と果実』『樹木の名前』