朝にはその兆候を見つけることができなかったが、昼になってベランダに戻るとネモフィラが咲いていた。

同じ昨秋に蒔いたビオラが咲く中で、ネモフィラに対し、君はいつになったら咲くのかね？ という問い掛けをしたような記憶もあり、ただ「ありがとうな」と心の声を掛けた。

ネモフィラには幾つかの花姿がある。花柄と言い換えるべきか。

一番有名なのがイグニスブルー。その種に混じっていてベランダ主を喜ばせたマクラータ。そして一番花として咲いてくれたスノーストーム。今年、初めて種を蒔いたベニーブラックと明らかに違う花柄をしているのだが、どれも好きである。

水やりの加減を学べないベランダ主が育てるネモフィラは下垂しながら咲く。さながら枝垂ネモフィラだ。その姿が案外気に入っているベランダ主は、例年通りたっぷり水やりをする。恐らく、下垂して咲くネモフィラがベランダを彩ってくれることだろう。

ボケ防止に始めたこのブログだが、ネタを仕込むために、休日にいろいろな植物の写真を撮っている。だが、こんな風に一番花の咲く日々に撮り貯めた写真が無駄になる。春はそんな季節なのだ。