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『成熟する文化へ』　高知市・女性・84歳

いつの時代も、この人間社会にあっては多くの事件や事故が発生してもやむを得ないのかもしれません。

しかし今、何としても耐えがたいのは、親の我が子に対する虐待事件です。しつけと称したり、親の身勝手から、わが子を死に追いやる事件や、到底理解不能な事件が後を絶ちません。

一体、この原因はどこにあるのかと考えた時、親の責任はもちろんですが、私たちはその背景にある社会を見る必要があるのかもしれません。

戦後、世の中は経済を最優先に押し進めてきました。その結果、人々はその価値観から子どもに無理な知識を詰め込み、競争心をあおってきたのではないでしょうか。そして世の中の急激な変化につれて、親も子も精神的、肉体的に追い詰められ、子どもへの愛情や人間としての心までも失っていってしまったのではないかと思います。

一つの見方ですが、理由は何であろうと、心を失ってしまったものを人と呼べるでしょうか。

こうして人々は、ひたすら経済発展に向かって日々耐えながら、復興、繁栄、超繁栄を見事に遂げてきました。

しかし今、コロナ禍に苦しんでいます。これからは、化学技術の分野がますます進化し続け、人口知能（AI）やデジタル社会などによって世の中がどのように変わってしまうのか、私たち高齢者は、期待するより不安が募ります。

そんな中、作家の五木寛之さんは予測します。「コロナ禍の後には、成熟する文化が訪れるだろう」と。この言葉を心に留めながら、私たちは今、少しでも穏やかな社会の訪れを待ち望んでいます。

　　　　　　今日の高知新聞🗞【声ひろば】

⭐️ラベンダーの花言葉　『期待』
『あなたを待ってます』『沈黙』『清潔』

🍃どんな日本にこれからなるのでしょう。あたりまえの日常が取り戻せるまでまだ辛抱の時です。母にプレゼントするラベンダーです♪