Lithops Karasmontana ssp. bella

リトープス　琥珀玉

c108 c143A c285 c295

リトープスは脱皮する。
脱皮の前と後で色が変わってしまうのもいる。
何という身勝手な植物なのだろう。
原初的な植物であれば、自分の姿形などは同じはずではないか？
進化して獲得した変化（へんげ）の術を駆使して、過去の自分さえ他人とでも言わんばかり。
もっとも、年々歳々人同じからず。
植物だって、そんな奴がいても不思議じゃない。

リトープスを購入しようと考えた時に、待て待て南アフリカとかナミビアと言うところは、良く知らんぞ？
まったく同じ気候というわけではなさそう。
ならば、管理の基本的ことなら同じ気候条件のものが多いほど楽には違いない。
カラスモンタナという地方は、なんか親しみがありそうじゃないか。
なんと言っても黒いリトープスが欲しいのだ。
カラスの濡れ羽色、緑がかった艶やかな黒などは、俺らしい。

戦後に日本猫として海外に紹介されて一世を風靡した猫。
江戸時代には金眼銀目のカラス猫は商家の守り猫として絶大な信仰の対象となった。
真っ黒な金眼銀目の猫を50年以上も探して、叶わなかった夢の猫にあやかるには、カラスモンタナ地方のリトープスというのは、俺の理想と言うに相応しい。