本日、私のお誕生日。

今朝届いたのは｢彩の里｣という
加茂セレクションの新品種。

自分から自分への誕プレです。

いや、たまたま今日届いただけだけどね。

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昔々のこと。

バリバリの営業マンだったころ
毎年誕生日になると
勤務先の会社に大きな花束が届きました。

差出人の書かれていないカードには
｢いつも見ています｣とひと言。

周囲の人が騒ぐのも面白かったし
勝手な妄想で悪口を言う人たちも
楽しんで観察してました。

そう。この花束を送っていたのは
他ならぬ自分自身です。

それは、自分に対する応援で戒め。
営業マン50数人のトップに立って
頑張ってる自分へのご褒美。

いつも見られているんだからと
身だしなみは完璧で
正しく行動するための自戒でした。

ところがある日のこと。
ひとりの後輩に声高に嘲られました。

｢それ、自分で自分に送ってるんでしょ。
○○さんから聞いちゃったよ。｣

○○さんは長い間贔屓にしていた花屋さん。
え？え？そんなこと、他人に言っちゃうわけ？
名前とか職場とかもそうだけど
なぜ自分に送るかもちゃんと話してたのに
後輩の口からこぼれた言葉は
嘲り以外の何物でもなく……。

まぁそうね。
自分で自分に花を送るって
バカみたいよね。
目立ちたがりだからとか何とか
けっこう陰で言われていたんだと思うけど
ひたすら聞こえないフリをしてやり過ごし
翌年から自分へのプレゼントをやめました。


まだ個人情報にうるさくない時代だったけど
それでも商売人としてやってはいけないことだよね。
怒鳴り込みたい衝動は抑えて
その花屋さんへは一切行かなくなりました。

黒歴史の誕生日。
だけど、少し誇らしくもある思い出です。

あの頃頑張ってた自分へのプレゼントです。
恥ずかしいことだと思いたくないです。