姫立金花(ヒメリュウキンカ)

キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。北アメリカ原産の帰化植物。1997年に山形県鶴岡市の庄内海岸に近い加茂台地で発見された。在来種の立金花(リュウキンカ)を思わせる。ほとんど全縁で心形の葉をつけ、地下に走出枝を伸ばす。
出典『日本の帰化植物』

菊咲立金花(キクザキリュウキンカ)／姫立金花(ヒメリュウキンカ)
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物。非常に多型で、多くの種内変異が記録されている。在来種の立金花(リュウキンカ)に似ているが、本種はダリアの球根を思わせる紡錐形に肥大した地下部を持ち、掘り下げれば容易に区別できる。葉型、花色および花の形態が異なる園芸品種として栽培されている小型タイプの他、全体的に大型になるものがあり、現在、わが国で野生化しているものは後者の型が多い。小型タイプには葉腋にムカゴを形成し、盛んに栄養繁殖するものもある。典型的な春植物で、4月下旬頃には地上部は完全に枯死する。別名はヒメリュウキンカであるが、この和名は小型タイプに用いることを提唱したい。
出典『日本帰化植物写真図鑑第2巻』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』