ハニー隊員:
「隊長！目標物を肉眼で確認できるところまで接近しました！」

隊長:
「報告せよ！」

ハニー隊員:
「真ん中のチューリップさん（ディディエのチューリップまたの名をゲスネリアナゲスネリアナ種）でしょうか！

少しづつ膨らんできている気がします！
なにやら光り始めました！

これから何か生まれてくるのでしょうか！」

隊長:
「か！かぐや姫かぁ！
まさか！新種のエイリアンではあるまいな！
落ち着け！まず落ち着くんだ！」

ハニー隊員:
「あわててるのは隊長ですよ！
落ち着いてください！

チューリップから生まれるとすれば
おやゆび姫ですよ！

デンマークの童話作家アンデルセンの代表作です！
知らないんですかぁ！」

隊長:
「知らん！」

ハニー隊員:
「おやゆび姫の原題は
『Tommelise』英語では『Thumbelina』

あらすじは

子供を授かりたいと願っていた女の人が
魔法使いにたのみます

魔法使いは一粒の麦を授けます

女の人が麦を植えると芽が出て
やがてまるでチューリップのような花が咲きます

その花の中に女の子がいました

おやゆび姫です

しかし

ここからおやゆび姫の試練がはじまります

クルミの殼で眠っているところを
（クルミの殼のゆりかごに
スミレの花のシーツとバラの花びらの敷布団）

ヒキガエルに拐われてしまいます
（息子のお嫁さんにするためです）

しかし

メダカとモンシロチョウに助けられます

しかし

こんどは

コガネムシに拐われてしまいます

しかし

野ネズミのおばあさんに助けられます

しばらくして

おやゆび姫は瀕死のツバメを助けます

元気になったツバメは
いっしょにここから飛び立とうと言いますが

おやゆび姫は
野ネズミのおばあさんを1人にしては行けないと
ことわります

またしばらくして

野ネズミのおばあさんの知り合いの
モグラと結婚させられることになります

モグラの家は土の中です

結婚式の当日

おやゆび姫は
もう二度と”お日さま”を仰ぐことはできないだろうと思い

さようなら！”お日さま”！と
腕をまっすぐ”お日さま”に伸ばしました

すると

キーヴィ！キーヴィ！と
あのツバメがどこからともなく戻ってきました

ツバメはおやゆび姫に
さぁ！行きましょう！といい
おやゆび姫を背中に乗せて飛び立ちました

やがてツバメの家につきました
ツバメの家は木の上です

下にはたくさんのお花が咲いています

ツバメはおやゆび姫を大きな花の上に乗せました

その花の真ん中に花の妖精の王子がいました

おやゆび姫はおどろきましたが
２人はすぐにラブラブになりました

花の妖精の王子はおやゆび姫にプロポーズし
おやゆび姫も「はい！」と言いました

すると　
すべての花が咲いて2人を祝福しました

おやゆび姫は
大きく白いハエのつばさを背中にもらい
花から花へ飛び回れるようになりました

ツバメはお祝いのウェディングソングを歌い
おやゆび姫は花の妖精から新しい名前”マーヤ”をもらい

2人は幸せに暮しました　とさ

めでたし　めでたし

おしまい。

“ハッピーエンド”でーす！」

隊長:
「”ぐすぅーん” “ぐすぅーん”」

ハニー隊員:
「隊長！泣いているんですかぁー！
そんなに感動しましたかぁー！」

隊長:
「”ぐすぅーん”
“ツバメさんがあまりにもかわいそうで”
きっとツバメさんはおやゆび姫のことが
“好き”だったんだろうな…..
だからあのとき”戻って”きたんだろうな…..
ツバメさん…..
“アンハッピーエンド”だ…..
なんて悲しいお話なんだ…..」

ハニー隊員:
「……………………」

to be continued…..


撮影協力:花菜ガーデンさん